NIPCOM 第16回プラモデル展示会に参加しました

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最初におことわり

NIPCOMに並ぶ作品の多くがガンプラなどのキャラクターメカです。それらは他の方々がたくさん紹介していますので、私の方は

・「F1ミーティング」に参加した作品(全部ではないが)
・私も作品を展示した「宮崎メカ模型クラブ チーム新潟」の作品(ピックアップ)
・会場で気になった作品(主にスケールモデル)

に絞ってまとめました。ご了解ください。

 

2025年7月20日(日曜)、 新潟市の朱鷺メッセで開かれたNIPCOM第16回プラモデル展示会に出品参加しました。

去年はこのメイン会場と隣の小さな会場に分かれての開催でしたが、今年は一つに収まっています。

参加者が減ったからじゃないかと言う人もいましたが、下のスライドにもあるように参加者はむしろ増えている。

おそらく展示レイアウトの工夫によるものでしょう。

 

閉会式で写されたスライドを見ると、参加者や作品数は増えているものの、来場者が減っています。

これは当日「なにわ男子」のコンサートがあり、会場内外が若い女性であふれ返り、会場にたどり着くことすら大変になったためと思われます。

ちなみに私、女性アイドルグループの「NiziU」や「TWICE」ですら誰一人として顔を知りません。増してや「なにわ男子」などはメンバーの顔写真で神経衰弱をしたら永久に終わらない気がする。

興味がないとはそう言うことで、彼女たちから見れば模型展示会など何が面白いだろうと思えるのでしょうね。

なお参加者の中の最年長は71歳、昨年が70歳だったので同じ人物だと思われます(まるで他人事)。

去年は新潟勢が110名で全体の40%でした。

 F1ミーティング参加作品
みんなでF1を作って持ち寄る企画。

良い機会だからと初めてF1を作る人も多かったです。

でも普段から他のジャンルで鍛えられている人ばかりですから、その出来栄えは唸らされるものが多かった。

 

以下、参加作品を紹介していきます。

本当は全部と行きたいところですが、あまりも数が多いので、全体の半分ちょっとになっています。

その選別に他意はありません。ただし初めてF1を作ったという人の作品は紹介するようにしています。


私はこれ。

たくさんのFIが並ぶ中、どうやって自分らしさを出そうかと考えた上での選択でした。

動く作品は他にはありませんでしたので、皆さん面白がってくれましたよ。

ただし所詮はキワモノ、俺らしいと言えば俺らしいんですが、果たしてこの方向で良かったのかと何となくモヤモヤしています。

 宮崎メカ模型クラブ チーム新潟
宮崎メカ模型クラブは静岡ホビーショーでも超人気のサークルで、メンバーは全国に広がっています 。新潟にはメンバーが3名いて、私も普段から仲良くさせてもらっています。

今回その3名と県外メンバー2名(※)、そしてゲスト5名の計10名の作品が並びました。

※「どろぼうひげ」さんと「WildRiver 荒川直人」さんという、とんでもなく強力なメンバー

 

 

 

なんだかんだと言って「宮崎モノ」は圧倒的な人気がありますから、ブースの回りには常に人が集まっている感じでした。

以下、展示作品からピックアップ。

まずはメンバー作品。

taskさん。

コルベットまではわかるが、瘴気マスクとかヘルメットとなると理解が追いつきません。

 

NOZOさん。

最近ようやく完成したハドソン夫人が大人気でした。

がんかすさん。

このふわっとした幸せ感は彼にしか出せないのでは?

 

今後、この二人を使った情景を作るそうです。
WildRiver 荒川直人さん。

とんでもなくリアル。

どろぼうひげさん。
さつきとメイの家。

右奥には祠と大きな楠。

以下はゲスト作品。

まずはMIKEMOさん。

ken16w さん。
豆タンクさん 。
ゆーじーさん。
私はナウシカとルパンで参加。

どちらも古い作品ですが、今回声をかけていただいた期待に応えたいと、どちらにも手を入れました。

ナウシカは、これまでに比べればなかなかの反応。

いつもはカーモデルの間にぽつんと置かれるナウシカですが、今回は”仲間”に囲まれて幸せそうに見えます。

ルパンがこれまた意外な人気で、多くの人が足を止め、撮影もしてくれます。 自分でもびっくりでした。

本体自体は何も変えていませんが、地面や草むらを立体的に作った効果は大きく、見る人もジオラマ作品と認めてくれたような気がします。

ちょっとしたことで評価って変わるものですね。すごく勉強になりました。

素晴らしい機会を与えてくれた「がんかす」さんに感謝です。

 会場で見た素晴らしい作品
私の卓。

”子供ホイホイ”の「走る頭文字D」以外は最近のもので揃えてみました。

だいたい満遍なく見てもらえた感じです。「ガンダムコスプレおねえさん」を除いてですが。


NIPCOMは静岡ホビーショーのような全国レベルの展示会を別にすれば、地方開催としてはトップクラスの大きな展示会に育っています。運営に携わるス タッフも20人近くいるんじゃないでしょうか。その手間と苦労は大変なものですが、大きなトラブルなく終了できたようで何よりでした。

全国から参加者が集まれば作品のレベルも上がるわけで、今年も雑誌作例、あるいは国際コンテスト入賞レベルの作品を数多く見ることができました。それらを見た時にどう感じるかは人それぞれですが、私は作る側の人なので、頭の中では

すごいなー → 自分との差はどこにあるのだろう → それを埋めるには何をすればいいのだろう → それは実際に出来ることなのだろうか

というように思考が巡ってゆきます。

自分に足りない部分、その一番は「素質」なのかもしれませんが、それを言っちゃあおしまいなので他の要素を考えると、「発想力」「技量」「体力」「視力」「根気」「資金」「時間」「環境」あたりが思いつきます。

私の場合、この中の「資金」「時間」「環境」はおおむね問題ないのですが、年齢的に「体力」「視力」「根気」が落ちています。こればかりはしょうがないものの、これらはある程度「時間」でリカバリーしてゆけるでしょう。

そうなるとキモはやはり「発想力」と「技量」。「発想力」を鍛えるためには常に考え続けないといけませんし、「技量」を向上させるには常に新しい技法やマテリアルを追い求め試行錯誤を続けていかなくてはなりません。

「70歳を超えたんだから、もうそろそろ気軽にのんびり作っていけばいいじゃないか」

と思う時もありますが、ありがたいことに作る度に何か新しいアイディアや技法にチャレンジしたい気持ちの方が優っているのが現状です。特に今回のNIPCOMのように大きな展示会が終わった時にはその気持ちが高まります。

その意味でNIPCOMは自分にとって非常に悩ましい展示会なのです。