第34回 モデラーズクラブ合同作品展報告

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2025年5月17〜18日(土〜日)、ツインメッセ静岡で行われた第34回モデラーズクラブ合同作品展に
「車談呆人 カー模deリング GARAGE24」
及び
「伝説のカーモデルコンテスト同窓会連盟」
のメンバーとして作品を展示しました。

今回は写真多めでページ構成しました。その分、解説は控えめです。
 

 
伝説のカーモデルコンテスト同窓会連盟
こちらはみんなスロットカー。
これなんか・・・、
4WD。

その効果は若干ながらもあるとのこと。

これぞタミヤと言えるレイアウト。
4台の葉巻型フォーミュラ。
作者はこの方。

タミヤニュース2025年3月号(Vol.670)に登場。

現在68歳ですが、定年を機に本腰を入れて模型作りに取り組むようになったとのこと。

一台におおむね1年ほどの時間をかけているそうです。

なんだかんだで一番人気があった作品がこちら。
私の作品。

どちらもマニアックな車種なので地方の展示会では食いつきが今一つでしたが、静岡は来場者数が半端ではありませんから、その中にはこういうものが好きな人が結構いる。

多くの人に声もかけてもらえ、作って良かったと思いました。

 
車談呆人 カー模deリング GARAGE24
今年のお題はシングルシーター。
普段あまりフォーミュラを作らないメンバーの作例は新鮮でした。
これも立派なシングルシーター。
一番人気はこれだったかもしれない。
「人と同じものを作るのはイヤだっ!」。

GARAGE24はそういう人たちの集まりです。

私は2台。

河合商会のF-1はサスペンションが上下する様子に気付かない人も多く、少々課題が残ったディスプレイでした。

クラウンは人気でした。

この年代の車はボンネットを開けるとエンジンがまる見えで、模型として見応えがありますし。

 
いいなあと思った作品、カーモデル
パイプフレームの車の作例は見入ってしまいます。
私の作例も参考にしたとのことで、嬉しい限り。
模型転倒虫さんの作品。

いつもながら仕上げに対する気配りのレベルが違うなあ、本当に丁寧に作っているなあと感じさせます。

昔は「なんか昆虫標本みたい」なんて思っていた1/43ですが (失礼)、自分がかじり始めてからは、その奥深さが少しわかってきました。

一つ一つがとんでもなく素晴らしい。

こういうところは細いマスキングテープを使って塗り分けているそうです。

それにしてもきれいにできるもんだ。

フクイ・スケール・モデラーズの青22号さんの作品。

福井では6月に「第28回 福井プラホビーコンテスト 2025」が開かれますね。

私も行ってみたいけど、福井はちょっと遠いかな。

N.O.S.さん。

私が子供の頃に遊んだメーカー(その多くはすでに廃業)のキットを掘り出して作っている方々。

微妙に違うが、十分ビートル。
「東京シャープ模型」は1965年から1973年まで活躍していた会社。

このキットは1973年発売で、定価は200円。

一方こちらは誰が見ても形がおかしなビートル。

さすが河合商会。

デフォルメ・カーだと思ったら、スケールモデルらしい。

さすが河合商会。

見ているだけで体がむず痒くなるZ。

一光模型には子供の頃結構お世話になりました。

バンダイの1/20です。
カーモデルの最後はヒロシさんの新作。
毎度のことながら、憎たらしいほど魅力的。

ヤードレーのキット、私も抱えていますが、これを見てしまうと「ああ、もう作らなくてもいいかな」と思ってしまう。

市販車なら改造や色違いで変化を持たせることもできますが、この車ではそれができない。

罪作りな作品です。

 
いいなあと思った作品、カーモデル以外
 
まとめと感想など

静岡では自分のブースでお客さんとやり取りするだけでなく、他所のサークルも周りながら作品を見物していますが、最近はベテランよりも若い人の作品に魅力を感じることが多いです。

ベテラン勢の作品は「相変わらず素晴らしい」のですが、これは失礼な言い方をすれば「今までの流れの延長上にあって、大きな驚きはない」とも言い換えられる。

一方若手の作品には新しい技法がふんだんに使われているものが目立ちます。仕上げレベルでも負けていないものが多い。

模型作りに経験年数(≒年齢)が大事なことは確かですが、一方で

・目や指先がしっかりしていて、細かい作業が苦にならないか
・時には何時間も集中して作業できる気力・体力があるか
・例えば3D造形など、新しい技術をどんどん会得できるか
・SNSなどを活用して仲間を増やせるか
・同じくネット情報を活用して最新グッズや最新技法を手に入れているか

などを冷徹に考えてみると、進化のスピードは若い人に分があると言わざるを得ません。羨ましい.ぞ。

でも若さに嫉妬してもしょうがない。どの世界も若手がベテランを追い越すことで発展してゆきます。趣味は楽しんだ人の勝ち、これからも自分が楽しいと実感できる模型作りを続けていきたいと思います。