こだわり道場過去ログ 奥さん・家族編

最新へ
 

16.鉄の男と鋼の男・・・17/12/15
テレビでマン・オブ・スティール(Man of Steel)を見ていた奥さんが、いきなり

「ねえ、アイアンマン マン・オブ・スティール ってどう違うの?」

と聞いてきた。

誤解しないように言っておくが、当家は皆アメリカンコミックの実写映画は好きで、ここ1〜2年に限っても「アントマン」 「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」 「ワンダーウーマン」などは家族で映画館に見に行っている。
だから奥さんがアイアンマンとスーパーマンを混同しているなんてことはありえない。  

おそらく彼女の質問は

「どっちも ”鉄の男”になると思うが、アイアンとスチールはどう違うのか?」

なんだろうと理解した。

さて、どう答えようかなと思った瞬間、脳内にこのような(→)単語がぶわーっと浮かんできたのだが、とりあえずこう返事した。

「スチールは鋼鉄でいいんじゃないか? 普通は板 にしてから使うよ」

「アイアンは鉄全般のことだけど、あえて言うなら鋳物かな。ゴルフクラブのアイアンもアイロンも鉄の固まりって感じだよね」

「スチールと鋳物のアイアンの主な違いは炭素の含有量なんだ。炭素分の多い鋳鉄は固いけど脆いんだ」

こんな風に話していったら、奥さんの相づちがどんどん興味なさそうになっていく。

最後に

「あえて言えば、アイアンマンが”鉄の男”ならマン・オブ・スティールは”鋼の男(はがねの男)かな」

で締めくくったが、何か疲れた。

 

その日はそれで終わったんだけど、気になったので数日後にもう一度確かめてみた。

「この前、結局何が聞きたかったの?」

「”マン・オブ・スティール”って、真ん中に”オブ”が入るけど、文法上どう訳すのかなと思っただけよ」

そっちかよ!  要するに”スティールマン”じゃないのはなぜかってことか」

「それなのに鉄と鋼の違いなんて説明しだすから疲れちゃった・・・。何年一緒にいても通じないわね

/////////////

その後も少し考えてみたが、「マン・オブ・スティール(Man of Steel)」で彼はまだ回りから「スーパーマン」という名前では呼ばれていなかった 。巨大不明生物 → ガッジーラ の流れと似ている。

そう考えれば

・「マン・オブ・スティール」 は 「鋼の肉体を持ったあの男」

・「アイアンマン」 は 「鉄の鎧を纏った男」

と解釈すると、オブが入る/入らないを何となく説明できるような気がするが、本当はどうなんだろう。



15.オランダ領東インド
・・・17/12/08
小学生の頃、親父が1年ほど海外赴任していた時期(1964年〜65年)がありました。

でも当時は

「インドネシアのスマトラに石油を掘りに行ってるんだって」

程度しか理解していませんでした。

また、戻ってきてから色んな話を聞いたはずなのに

「生まれたばかりの虎をペットに飼い始めたが、1年経ったら手に負えなくなった。虎は猫じゃなかった。
日本に戻る時、運よく動物園に引き取ってもらえたが」

と言ったネタ話ばかりが記憶に残っています。

さて、今日12月8日が何の日かは特にここを見ている人はご存知でしょうが、1941年のあの日、日本軍は真珠湾を攻撃すると同時にマレー半島に上陸しています。いわゆる南方作戦です。

南方作戦の目的の一つは資源の確保。特にオランダ領東インド(ほぼ現在のインドネシア)の石油資源がメインターゲットでした。真珠湾を攻撃したのもアメリカ太平洋艦隊の戦力を削いで南方作戦を妨害させないためです。

で、親父が赴任していた北スマトラの石油事情は、ざっくりとこんな流れになるようです。

  1929年  オランダがラントウ油田を発見
   
  1941年  太平洋戦争勃発
  
  1942年  日本が蘭印作戦でオランダ領東インドを支配。日本本土への石油輸送開始
              (キーワード 「パレンバン空挺作戦」「空の神兵」「加藤隼戦闘隊」など)
     

  1944年  アメリカ潜水艦による通商破壊作戦により石油輸送量激減
  
  1945年  敗戦により日本が蘭印から撤退
  
  1950年  独立戦争を経てインドネシア共和国が誕生
  
  1960年  日本がインドネシアに協力しながら油田施設の復旧と再開発を推進(1974年まで)

こんな風にいくつかの知識が繋がってくると、親父の海外赴任も大きな歴史の中の一つのピースとして考えることができて面白いです。


以下は親父が仕事の合間に描いたスケッチです。結構残っているんですが、意外と暇だったのかな。
時代は違いますが、戦争中、多くの日本人がこんな風景の中で戦ったんだなと思っていただけると嬉しいです。

 
 
宿舎みたいですね。
 
艀(はしけ)です。
 

石油掘削デリック(櫓)。

今はあまり見られないガスフレア(随伴ガスを燃やして爆発事故を防ぐ)が確認できます。

 
一見海のようですが、絵の右下に「Toba」とあるので、「トバ湖」です。
 
こっちもそうですね。

下にある建物の屋根が特徴的ですが、これはトバ湖を故郷とする「バタック人」の住居を模したもののようです。

トバ湖は世界最大のカルデラ湖で、7万4千年前の大噴火では、その後数千年に渡って地球が寒冷化し、人類(ヒト)もあわや全滅しかかったらしいです(トバ事変)。

それをきっかけにヒトは衣服を着るようになったのではないか、そして逆に寒いエリアにも拡がっていけたのではないかとの学説もあって面白いですね。 

もしその大噴火がなければ人は半分裸のまま、今でも温かいエリアにしか住めなかったかもしれない。建築技術や農耕技術もヒトが寒いエリアに進出することで発達したんだろうし・・・なんて考えていくと妄想は尽きないんですが、そういう話、皆さんも好きですか?どうでもいいですかそうですか。


14.次男とストーリーマンガ
・・・16/08/21
この写真は、しばらく前に新丸の内ビルにある某社のフロアから撮影したものですが、このサイトを見ている人の多くは、

「おお、無人在来線爆弾!」

とか

「内閣総辞職ビーム!」

とか叫んでいると思います。私もお盆休みに家族全員であの映画を見に行きました。

特に相互リンク先の人でまだ見ていない人がいましたら、とにかく行けと言いたい。

 

 

 

今日のお話は、それとはあんまり関係ありません。

 

 

////////

次男は現在大学2年ですが漫画方面の部活をやっています。大学からも公認されている歴史ある部だとか。
入部当初は先輩から描き方を教えてもらったり画材を揃えたりしていましたが、程なく仕送りを工面して小さなペンタブレット(板タブ)を購入しました。

「使い勝手はどうだい?」

と聞いたら

「なかなかコツが掴めない」

ペンタブにはマウスの親分みたいな板タブとディスプレィに直接書き込める液晶タブレット(液タブ)があります。板タブには板タブの良いところがたくさんあるのですが、ペン描きと感覚が近く、細かい線をたくさん描くのに向いていると言われるのは液タブですから、できればこちらも持っていたいところ。

ただ液タブは値段が張ります。小さいものももちろん、大きいのになると学生が簡単に出せる金額じゃありません。

「本当は欲しいんだろ?」

「もちろんだけど・・・」

「せっかくサークルに入ったんだろ? だったら思い切りやれよ。板タブより液タブの方が能率も上がるし、その分たくさん漫画を描けるから上達も早くなるはずだ。

働き始めたら貯金はとても大事だけど今は自分に投資する時期だ。好きなことがあれば悔いなくやればいい。それはいつか何倍にもなって戻ってくる。

お父さんも大学に入ってオーケストラやった時、親から借金して楽器とステレオを買い、その後バイトで返して行ったぞ。レコード(LP)は食費を削ったりして買ったけどな。当時のお父さんのお金の単位は2,000円=1レコードだった。
 
お前には小さい頃からのお年玉を貯めた通帳があるよな。そのお金を使うのは今でしょ。本当に欲しい液タブをピックアップしてごらん。足りなかったら補助するから」



と言うことで届いた液タブの大きさと重さに少々びびりました。

 



しばらくしてから本人に

「どう?」

と聞いたら

「もう板タブには戻れない」

 

 

 

 

 

 

 

彼が所属するクラブは定期的に作品集も出版しています。先日、最新号ができてきたとのことで見せてもらいましたが、その中には彼が描いたストーリーマンガも載っていました(ペンとインクを使ったものです)。
 
「お前のは全体の中でも良い方だと思う。結構面白い。

だがストーリーの盛り上げと伏線回収が今ひとつだな。導入から前半の展開まではいいが、後半は読者の期待に十分応えていないように感じる。だから読み終わったあとの満足感に乏しい。ネームを描く前に基本のシナリオをもっとブラッシュアップすべきだった。
 
それからな、メインのキャラクターは結構魅力的だが、脇役や小物がしっかり描かれていないので、ページ全体のバランスが悪いな。背景のパースも破綻している」


・・とかなりボコボコ。

脇で聞いている奥さんは

「好きで描いているのに・・・。あんまり厳しいこと言うと次から見せてくれなくなるわよ」

と言いますが、本人は私の突込みをそれほど嫌がっているわけでもないようです。

なぜかと言えば、ただ彼の作品にいちゃもんつけているだけでなく、「なぜダメなのか」「良くするにはどうしたらいいか」を、時にはこっちも資料を作ったり図解して説明するようにしているからです。

(例えば以下は「パース」についてさらっと作った資料の一部です)


 

確かにちょっと”修造”っぽいかなと思う時もありますが、先日、お盆で帰省してきた時も

「かなり頑張って描いたドラゴンだけど」

と見せてきたので、まあ大丈夫でしょう。


この4月には新入部員も結構入ってきて、中には上手な者もいるとのことで、それは楽しみだねと思ったのですが、多くは「イラスト」が描きたく、ストーリーマンガ志向の者は少ないとか。

「いわゆる絵師方向ってことだな。それも良いけど、ストーリーマンガを描かないのはもったいないな。

芸術的表現手段には色々あるけど、基本的に絵や彫刻は目に、小説や詩は文字を通して脳に、音楽は耳に訴えるものだよな。

逆に映画は映像・音・ストーリー・セリフ・俳優・・・、最近では立体視・振動・ニオイまで加わった、おそらく今一番贅沢な表現手段だ。
 
じゃあマンガはどうかと考えると、絵・ストーリー・セリフ・キャラクター・文字による効果音などが入っている。しかもそれをたった一人でも作れるんだぜ。これはすごいと思う。

お父さんはできればお前にはストーリーマンガを描いてほしいな。だがそのためには漫画ばかり読むんじゃなく、人生経験を積み重ね、本をたくさん読み、映画もたくさん見なければならない」


と言うわけでお盆の間も長男と次男にビデオコレクションの中から何本かお勧めの映画を見る時間を持ちましたが、今回はあえてその中に
「そこそこ面白いんだけど、今ひとつ物足りない残念映画」

「大金を投入して製作したはずなのに、最初から最後までチープなポンコツ映画」
も混ぜておきました。

それはもちろん「どこがどうダメだったのか」、「せめてもうちょっと良くするにはどうしたらいいか」を子供達と一緒に考えるためです。
「こうしたらよかった」と簡単に解決方法が見つかるわけはないですが、考えることはキット彼らの描くマンガを面白くしてくれるような気がしますから。

 


13.ビデオの整理
・・・16/07/06
昔から撮り溜めたビデオテープが沢山あって、何とかしなきゃと思っています。
例えばF1は1985年から2000年くらいまでのテレビ放送番組は総集編も含めてほぼ揃っているはず。ただこれを再生した記憶はほとんどありません。

その他映画・アニメ・ドキュメンタリー・科学番組も多いですが、今映画・アニメを見たければレンタルやネットがありますし、ドキュメンタリー・科学番組も時代とともに価値を失っていく。

そこでざっくりと確認しながら何を残すかを決めようとしているんですが、タイトルを見ていると子供達にも見せたいものが結構あります。

二人は学生でアパート暮らしですが、互いに申し合わせてそれなりの頻度で帰ってきます。かと言って必ず用事があるわけでもないので、面白いビデオがあるよと言えばそれほど嫌がらずに付き合ってくれます。

以下はそのやり取りです。流れに従って書いていますが、実際は何日かの話をまとめたものです。

/////////////

◆ さらば愛しきルパンよ ◆

「じゃあまず短いところで、これ行こうか」

≪鑑賞≫

「何・・これ・・。ナウシカとラピュタとルパンが混ざったみたい」

「まあそういうことだ」
 

◆ ブルース・ブラザース ◆

≪鑑賞≫

「こういう映画、日本じゃまず作れないと思うな。アメリカは世界各地から集まった人たちがそれぞれの音楽・宗教・文化を持ち込んでいる。だからこそ問題も多い代わりに、とてつもなく刺激的な面もある。この映画はそんなアメリカ文化が凝縮されたもの・・・って褒めすぎかな」
 

◆ 誓いの休暇 ◆

「”みんなのシネマレビュー”で歴代映画の平均点ベストランキングを見ると、トップ20くらいまではお前らも知っているのが多いと思うが、”誓いの休暇”は堂々の3位だ。だが比較的地味な映画なのであまり知られていない。

レビューの順位が上なのはこの映画にはコアなファンがいるからかな。みんなに知ってもらいたくて高い点数をつけているところもあるんだろうが、いずれにせよ超名作であることは間違いない。

コメント欄を見ると、NHKで放送されたのを見たって人が多いね。実はこれもその時録画したものだ」

≪鑑賞≫

「とても良かった」

「流石に古いなって感じはするが」

「親になってから見ればまた感じるところも変わってくるだろうな」

(写真は”誓いの休暇”の冒頭のシーン。ソ連映画なのでT-34を改造してタイガーTに仕立てています)

 


「ついでに平均点ワーストランキングも見てみよう。0点以外 をつけては失礼と言われるキング・オブ・クソ映画 ”死霊の盆踊り” は別格として、確かにすごいのが並んでるな。
最近のアニメやアニメ実写化作品の中にはワーストランキング上位に登場する資格十分じゃないかと思うものもあるけど、流石に上位は手強いな

ところでワースト6位の”シベリア超特急”って知ってるか? 知るわけないな
 

◆ シベリア超特急 ◆

≪20分ほど呆然と視聴≫

「・・・もういいか?」

「もういい。良くわかった」
 

「これを作ったのは有名な映画解説者だった人だ。

スポーツや芸術の世界にはやる側の人と見る側・聴く側の人がいる。その間に評論家とか解説者とかいう”ものしり”もいる。
例えば映画評論家は一般の人たちに良い映画を見てもらうためのナビゲーターとして、また制作側に対しては厳しい目で評価するご意見番としての存在価値はあると思う。

ただ評論家の多くはプレーヤーやクリエーターになりたくてもなれなかった人達なんだろうと思うんだ。
そんなわけでこの映画は解説や評論ができても決して良い作品を作れるわけではない、作る能力は全く別のものだってことを見事に証明した事例として後世に残る傑作だな」
 

◆ 七人の侍 ◆

「黒澤映画では七人の侍がベストランキング6位だな。 もちろんお父さんは何回か見ているけど、この映画は二人も一度じっくり腰を据えて見た方がいいな」

と言うことで、わざわざDVDを購入・・・その方が本気で見るだろうから。

≪部屋を暗くしてたっぷり鑑賞≫

「面白かった」

「戦いが始まるまでが長かった。決してつまらないわけではないけど」

「菊千代(三船敏郎)が死ぬとは思わなかった」

「戦いって命のやり取りだからな。野伏りがあらわれた。たたかう にげる どうぐ じゅもん・・・ってゲームじゃないんだから、登場人物それぞれの性格や技量、また背負っている業なんかを見る者にどう伝えるかが大事だな。

それが上手く行くとその人がなぜ仲間に加わろうと思ったかにも説得性が出るし、生き残るにしろ死ぬにしろ心動く部分が変わってくる。
この映画の前半はほぼそれに費やしているから、後半の戦いも盛り上がるんだと思う。

お前らも隠し砦の三悪人がスターウオーズに影響を与えたことを知っているだろうし、黒澤映画を見た世界中の監督がショックを受けて、もっとすごい映画を撮ろうと努力してきたわけだ。
そういう意味じゃ今の映画の方が昔よりはるかに面白くなければならないのだろうけど、映画にしろ音楽にしろ美術にしろ、必ずしもそうではない場合が多いのが不思議だな」

「ところでベストランキング16位の”街の灯”・・・知らなくても良いけど、チャップリンは知ってるよね」

「さあ」

「知らない」

「え!それはないだろう。この人がチャップリンだよ」

≪・・・と画像検索≫

「見たことあるような、ないような」

「そうか・・・まあそうなんだろうな。ただチャップリンは映画の歴史の中で・・・あーだこーだ・・・」

 

こんなことやっていると、いつビデオが片付くか見通しも立ちません。



12.長持ち・・・
06/07/08
1年ほど前、自宅の二階のバルコニーにひさしと物干しハンガーをつけました。あとは物干し竿さえ買えば、ちょっと天気が怪しい時でも外に洗濯物が干せます。そこで近くのホームセンターにステンレスの物干し竿(※1)を二本買いに行ったのですが、途中奥さんがこう言うんです。

 「あ、財布の中に一万五千円しかないわ。 足りるかしら」

・・・な、何を考えてるんだこの人は、と思い聞いてみたら、

・知り合いが物干し竿を買いたいと思っていたところに、さお竹屋が通りかかった。一本8000円の物干し竿を、知り合いは三本買った。 
・ホームセンターだから少しは安いかも知れないが、もしお金が足りなかったら嫌だな。

ということでした。

「いーや、そんなことはありえない。さお竹屋はホームセンターとは値段が全然違うんだ。物干し竿がみんな8000円で売れたら、日本鋼管(※2)の社長の家には蔵が建つ」 
と言いながらお店に行きました。お目当てのステンレスのもの干し竿(4m伸縮タイプ)は800円しませんでしたよ。

「ほらみろ、これが普通なのだ」 
と勝利宣言をしたのですが、奥さんは決して負けを認めません。 
「ホームセンターの物干し竿は1年で錆びるかもしれない。さお竹屋から買った物干し竿が10年持ったら同じよ」

その後1年経ちました。特に錆びは発生していませんけど。

さお竹屋の物干し竿が高い理由については本も出ていますが(読みましたが)、要するに高いのは商売の仕方の違いなんですね。

でも奥さんの感覚もわからないでもない。我が家では
「少し高くても、良いものを長く使いたい」
「求めるのは基本機能であって、おまけの機能は重視しない」
「中身に問題ないなら、色違いやキズはあまり気にしない」
「発売されたばかりの新製品には手を出さない」
が買い物の判断基準となっているので。

実例を挙げます。

私の以前の愛車、プリメーラには新車で買ってから12年乗りました。
些細な不具合はあったものの、走りの面では12年間不安はありませんでしたし、燃費も落ちませんでした。
当時の給料ベースから考えればやや贅沢な買い物でしたが、もっと安い車を買って6年間で買い換えるよりも、結果としてははるかに経済的だったと思います。 
ちなみに今乗っているレガシィGT30は試乗車(走行3000キロ)でした。モデル末期だったこともあってかなり安く買っております。今後何年乗るかはわかりませんが、引っ張れるだけ引っ張ります。

ママチャリは知り合いの自転車屋から買い求めた12年ものが現役です。
タイヤ、チェーン、サドル、スタンド、買い物かごなどが減ったり壊れれば、連絡するとすぐ引取りに来て、小一時間もすると直って配達してくれます。 見た目はかなりくたびれてますが、車体がなんともないのですから処分する理由はありません。
ちなみに子供達の自転車もここで買いました。価格はホームセンターなどで売っているものと比べれば3〜4倍しているかもしれませんが、自転車は乗りにくかったり走行中に壊れたりすれば命にもかかわりますので。

冷蔵庫は型落ち品を買いました。
前の冷蔵庫は私が独身の時のもので、12〜3年は使ったはず。家電製品は確かに新製品に魅力がありますが、10年スパンで考えれば大したことではないと思っています。 
事実、量販店に買いに行ったときには同クラスの新製品と型落ち品では何万もの値段差がありました。しかも展示品にはちょっとした傷がついておりまして、それを見た店員は「さらに一万円お引きします」と言うのです。思わずその場でパラパラでも踊ろうかと思いましたよ。

二階に28インチのモニターがありますが、これは87年製です。
テレビじゃないので番組を見るにはビデオのチューナーが必要ですし、音はミニコンポで聞くしかありません。面倒ですが、とにかく壊れないし映像もばっちりなので、処分する理由がありません。余計な機能がない分、長持ちしているのかな・・。 
地上アナログ放送が終了する時まで持ってくれ!と思っています。

こんなことばかり書いていると「ドケチ一家」と思われるかも知れませんが、誤解ですよ。見たい映画があれば家族全員でいつでも出かけますし、子供向け図鑑なども、良いものがあればためらわずに買います。

ステンレスの物干し竿に話を戻しますが、これ奥さんにとって大事なもの。それが仮に一本数千円であっても、本当に良いものだったら決して高くないと考えるのに無理はないです。

・・・・でもやっぱり鉄パイプの親分。

 

(※1)「ステンレスの物干し竿」と簡単に書きましたが、どうも家庭用のものは鉄管にステンレスを巻いた、「ステンレス被覆鋼管(クラッド鋼管)」に分類されるらしいです。
ですから条件によっては切り口から錆びも出るかもしれない。では、さお竹屋の8000円の物干し竿はオールステンレスなんでしょうか?、いやー、そんなことはないでしょうね(・・・ろくに調べもしないで書いています。詳しい方はお教えください)。

(※2)日本鋼管株式會社は2002年に川崎製鉄株式會社と統合して持株会社のJFEホールディングスになっています。 JFEホールディングスが直接物干し竿を作っているとは思えません。丸一鋼管、モリ工業、日新製鋼あたりでやってるのかな・・。

 

 

11.お父さんがキレた・・・06/06/14最近奥さんに、
「あなた、前はもっと穏やかな性格だったわ。」
と言われることがあります。 確かに自分でも気づいています。

その理由ですが、決して結婚生活のストレスとか、中間管理職の悲哀とかではなく、おそらくは、 

1.年をとって融通が利かなくなった。 
2.子供がだんだんと大きくなり、社会のルール・集団の中での役割・勉強することの意義、などを教えることが親の役目だと思っている中、時にその気持ちが伝わらずにじれったさを感じる時がある。 
3.仕事に対しての責任が増す中、逆に対価に見合った仕事をしていない状況に出くわすと我慢ができなくなった。 

などが重なってのことではないかと・・。

上の3.についてですが、例えばスーパーで買い物をしたり、レストランを利用した場合、こちらは「客」ですから料金に見合うサービスを受ける権利があります。もしそれが叶えられない場合は「願いを叶えてくれぇ!」と要求するのは当然なのですが(※1)、以前は「黙って去る」だったのに、最近は「黙っていない」場合が多くなりました・・それが冒頭の奥さんの言葉にもつながっているのでしょうね。

例えばこんなことがあったんです。

最近家の近くに「とんかつ屋」ができましてね。良くある郊外型のチェーン店です。オープン当初は不慣れもあるだろうと様子を見ていましたが、軌道に乗ったと思われる頃、家族で出かけました。 
席に案内されたのですが、まず「あれれ?」と思ったのが、テーブルに前の客の残したお膳などがそのまま置いてあったこと。
続いて「おやおや?」と思ったのが、店員がお膳を片付け始めたのは良いものの、一つは私たちが座っている座布団の脇に長時間放置されていたことです。 

注文してから出来上がるまでの時間も長かった。席の埋まり具合は8割って所でしたし、時間帯的にも食事時ですから、店員のシフトもMAX体制でしょう。その割にこのスピードですと客回転は遅くなりますから、経営的にも損ですね・・・って俺はコンサルタントかよ。

最初に持ってきたのが私と奥さんの注文分。子供の方が先に来ていれば、
「お前ら先に食べていいよ。」
と言えるんでしょうけど、お腹をすかせた二人の前で逆はできません(※2)。子供の分を待つことにしますが・・・・・、あれ?良く見ると私のお膳に箸がありません。しょうがないので通りかかった店員に、
「箸がないので持ってきてくださいね。」
と声をかけました。店員は「はい」と言って厨房の方に消えましたが、いっこうに戻って来ません。

またしばらく時間が経ち、子供の分が運ばれて来ました。私の分の箸以外は揃いました。

「さっき、箸ないので持ってきてくれって言ったでしょ。」 
と、ちょっときつく声をかけたところ、さあ、どんなことが起きたでしょう。

何と!その店員は「あっ、すみません。」と言いながら、子供のお膳から箸を取って、私のお膳に移したのです。完全にパニクってます。

ここでついに私も臨界点を超えました。

「ちゃんとやれよ!!」

(もちろん店全体に迷惑をかけるような声の大きさじゃないですけどね。)

その瞬間、子供たちが凍りつきました。顔にはこう書いてあります。 
(お父さんがキレた・・。)
(お父さんが怒鳴った・・。)

”ちゃんとやっていただいた”後は何事もなかったように食事をし、お金を払って出てきましたが、後味の悪い経験でした。

奥さん 「怒鳴らなくってもいいじゃない。もうここには来ないってことで十分じゃない。」

全くその通りですし、以前なら私もそうしていた。でも黙っている客ばかりですと、そのお店はなぜ客が減ってしまったかが永久にわからないまま。クレームをつけるのは、そのお店のためでもあると思うんですよね。店がどう受け取るかは別にして。

 

先日、仕事の都合で家からちょっと離れた別のとんかつ屋で一人で食事をしたのですが、この店のサービスや味は満足できるものでした。

私  「子供たちよ、美味しいトンカツ屋があるよ。今度食べに行かないか。」 
次男 「・・・・お父さん、今度は怒鳴らないよね。」

ああ、あの時私は子供の心に傷をつけていたんだ。もしかしたらトンカツ嫌いになったかなあ・・・と落ち込んでしまいましたよ。

 

(※1)
・「クレーム」の本来の意味は「要求(その要求の正当性を主張すること)」。
・特許の明細書の中の「特許請求の範囲」も「クレーム」と言う。
・お客がただ怒っているだけでは「クレームをつけられた」とは言わない。
・ ただ、一般には「ごり押しによる不当な強迫行為」と理解されている場合が多い。

(※2)ラーメンだけは例外です。ラーメンの美味さは時間との「戦い」ですから、我が家では先に来た人からどんどん食べることにしています。

 

10.「亜米利加黒鼠男」・・・05/04/28先日、家族で亜米利加黒鼠男の支配する「国」に行って来ました。きっかけは我が妻のこのような主張でした。

「まだ彼らはこの国に行ったことがない。この国を好きになるかは彼らの判断に任せたいが、中学生になれば誘っても行かないかもしれない。そうなると彼らは後で困るのではないか。連れて行くなら小学生のうちだ。」

・・・・よくわかりませんが逆らえません。

さて、そこは関東地方の某所にあるにも関わらず「国」と称し、入国には「旅券」の提示が求められます。面積は0.48平方粁。これは「伊太利亜」の首都「羅馬」の中にある「和地関市国 (0.44平方粁)」よりやや広い規模ですし、国の中央では「灰かぶり姫」の居城があたりを睥睨していますので、「国」と言ってもあながち嘘ではありますまい。

その他、この国の特徴は・・。
○住人は数千人いるようですが、居住区がどこにあるかは不明です。
○国内に農地や牧草地、工業地帯はなく、国家財政のほとんどを観光収入に頼っています。多い日は数万人の観光客が訪れます。
○観光客の主な目的は遊戯施設めぐり、黒鼠男の肖像画などをあしらった土産物の購入、飲食、さらには毎日二回行われるという行進行列の観覧などです。
○観光客は国内で宿泊することは許されません。夜はいったん国外に出て「公式旅館」などに泊まることになります。

さて、この国に立ち入るのは久しぶりでしたが、相変わらず観光客でごった返しております。人気の見世物小屋や遊戯施設の前には長蛇の列ができ、時には入場に二時間近く並ばされます。

まずは比較的空いていた海賊小屋に入りました。小船に押し込められ水上を航行しますと、いきなり海賊から罵詈雑言を浴びせられたり、海賊同士の銃撃戦の中を通らされるなど、相変わらずの仕打ちを受けました。

続いて名所の一つ、「巨雷山」に向かいました。ここの鉱山鉄道に乗るには100分ほど待たねばならぬとのことで、「お急ぎ予約券」を入手し別の場所に移動。
その後は比較的空いている見世物や運河周回などを行いながら時間を過ごしました。

午後になって観光客の間に動きが出てきました。どうやら黒鼠男を中心としたこの国の主要住民たちの行列を見ようと場所取りを行っているようです。確認した所、行列が通るのはまだ一時間以上も先とのことなのですが・・。

さらに国内を巡回していたところ、大音量の音楽とともに行列がやってきました。先頭は妖精の衣装をまとった数名のうら若き踊り子たちですが、後に続く主要な住人たちは仮面や変装でなかなか素顔を見ることはできません。

行列も半ばを過ぎる頃、山車に乗った黒鼠男がやってきました。その山車の大きさや態度からして、やはりこの国の支配者のようです。
私はてっきり、
「”弾け玉蜀黍”で800円もぼったくるんじゃねー。」
とか
「食料の配給ならまだしも、高い金取って見世物小屋に2時間も並ばせるな!」
などの怨嗟の声に耳を傾けるために出てきたものと思っておりましたが、回りの観光客の様子を観察するに、驚いたことに彼ら(特に婦女子ら)はその黒鼠男に向かって対して歓声をあげたり手を振ったりしているのです。
いったいどういう神経を持っているのでしょうか・・。

ちなみに我が息子達、行列を楽しんでいるかと思いきや、
「きりがないし・・。」
などとつぶやいておりました。

その後「巨雷山」の鉱山鉄道に乗るなどして一日を過ごし、宿に向かいました。

食事の後、我が息子達と宿内の遊戯施設に向かいましたが、子供たちは「太鼓の達人」を思う存分楽しんでおりました。長男の選曲にはわが盟友独逸の大作曲家”貝多芬”の「運命」や、「宇宙戦艦大和」なども含まれており、さすが日本男児と頼もしく感じたのでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちなみに我が妻ですが、土産物屋で黒鼠男の肖像画をあしらった「柄付き茶碗」「手拭」「小麦菓子」などを買い漁っておりました。

しかも我々三人に対しても、気に入ったものがあれば買い求めるよう促すのです。仕方なく三人は土産物屋内を巡回しましたが、予想通りとは言え、食指が動くような物品を何一つ見つけることは出来ませんでした。

そして最後に彼女はこう言い放ったのです。

「この国にいるだけで楽しいわ。あんたたち三人を帰して、一人でもう一泊したいくらいよ。」

この国にいるだけで楽しい!・・・返す言葉も見つからず、私は呆然と立ち竦むしかありませんでした。

 

9.素朴な疑問・・05/1/29子供が時々突拍子もないことを質問してきます。普段大人が当たり前と思っていることや、特に疑問とも感じていないことが多いので、質問されてあらためて「なるほど、そう言えば」と思うケースもありますね。
そんな時は私も真剣に考えて答えます。時には辞書やネットで調べてから答えます。

以下は二年生の次男からの質問です。

質問1 今まで死んでから生き返った人はいないはずなのに、なぜ「生き返る」という「言葉」があるの?
・・・瀕死の重体でほとんど死んでるように思われた人がひょっこりと元気になったら、そう思うんじゃないか。あとは宗教上の使い方かな・・・これは今は難しいか。

質問2 「昆虫」ってどういう意味?
・・・「昆」は「うじゃうじゃ」「わらわら」とたくさんいる様子を表している漢字だ。だから「昆布」の「昆」もおんなじだ。「虫」は広い意味で生き物をあらわしている。人間を「裸虫※」って言う場合もあるし。
(※「裸虫 陰陽五行」でググってください。)

質問3 「虫」を英語で「インセクト」って言うけど、「インセクト」ってどういう意味?
・・・え?
(こそこそ調べて・・)「セクト」は「セクション(部分)」を意味する。昆虫は体が頭、胸、腹に分かれている生き物だから・・。
「イン」は・・、っまぁいいじゃないか。

質問4 「蛙(かえる)」ってどういう意味?
・・・「かえる」は「変わす・・変わる」から来た言葉だ。「おたまじゃくし」が全く姿を変えて「蛙」になるから。

質問5 「フロッグ」ってどういう意味?
・・・知るか!

質問6 「ドラえもん」は何で「ドラ」までがカタカナで「えもん」がひらがななの?
「ドラえもん」の「ドラ」は「ドラ猫」のことだ。「ドラ猫」は「野良猫」がなまったもので、飼い主のいないネコのこと。「ドラ猫」は普通カタカナで書くからね。
「えもん」は昔の人の名前によく使われた「○○衛門」から来ている。

溺れて死んだ人のことを「土左衛門(どざえもん)」って言うけど、これは昔のお相撲さんに「成瀬川土左衛門(なるせがわどざえもん)」って言う人がいて、その姿がまるで・・

奥さん 「やめなさい!」

質問6 ゴジラとガメラが戦ったら、どっちが勝つの?
・・・戦うことはないから、どっちが強いかはわからない。それに、どっちかが強いと決めてはいけない。

質問7 なぜ戦うことはないって言えるの?
・・・会社が違うからだ(きっぱり)。

奥さん 「その答えはないでしょう、その答えはっ!」

 

 

8.モケデン家の実態?・・・04/08/10先日、奥さんが学生時代の同窓会で一泊で長野に出かけ、モケデン家には私と子ども二人が取り残されました。ちなみに同窓生達は全国に散っていまして、3年ごとに場所を変えて集まっているんです。

同窓生の中にはこのサイトのことを知っている友達もいるんですが、奥さんは会場でその人から、
「ねえ! 楽しみに見ているのに一年も更新しないで・・。ダンナに良く言ってよね。」
と言われたそうです。ははん、その友達にとっては、このページが「模型電動士」の全てのようですね。

また宴会でこのサイトの話題が出て、他の友達にもバレてしまいましたとさ。

奥さんネタはたくさんあるんです。ただ、自分のことはいくらでもおふざけにできますが、家族のことは「吟味して」、「検閲を受けて」載せていますので、それほど頻繁には更新できません。そのあたり、わかってくださいね〜。

と言っても話題になったことだし、今日は家族ネタを一つ載せましょう。松山のYさん、静岡のKさん他、お待ちどうさまっ。

・・・・・・・・・・・・・・

小学2年の次男が何やらマンガを書いています。ストーリーになっているようです。見たら結構面白かったので、”長編の一部”を皆さんにご紹介します。
(ただし、”吹き出し” 部分は彼の直筆では読みにくいので、打ち直してあります。)

私  「何だい?この ”えっへいへいへい” ってのは。」
次男 「これは、怒っているんだよ。」
私  「お父さんはこんな言い方しないぞ! それに車がレガシィじゃないね。何で?」
次男 「ウチの話じゃないもん。”ホネホネ家族”のお話しだよ。」

(でも、このマンガに出てくる”お母さん”の言い方って、どう見てもどこかの誰かに似てるよなー。)

 

7.どう見ても俺の子・・03/05/05次男がこの四月に小学校に上がりました。行きは四年生の長男と一緒ですが、帰りは一人で20分くらいの道のりを元気に歩いてきます。

さて、先日はじめての保護者参観があり、奥さんが見に行きました。奥さんからその時の実況報告がありましたので、ここで披露します。

・・・・・・・・・・・・・

先生 「じやあみんな、”あ”のつくことばをどんどん言ってちょうだいねー。先生が黒板に書いていきますからね」

A君 「あめだま!」

Bさん 「あまぐり!」

次男 「先生 はいっ!」

先生 「はい”次男”くん」

次男 「あくま

先生 「はいはい・・」

次男 「先生 せんせっ、せーんーせー!」

先生 「”次男”くん、どうしたの?」

次男 「黒板に書いてないじゃん」

先生 「はいはい・・。 じゃ、他にないかな〜。」

Cさん 「アイスクリーム」

D君 「あまがさ(雨傘)」

次男 「あだちともひろっ!」・・・(仮名)

あだちともひろ(仮名) 「俺の名前を言うなー!」

先生 「”次男”くん、お友達の名前を言うときは、”あだちともひろくん”と、”くん”をつけましょうね。」

Eさん 「あさがお」

F君 「秋」

次男 「先生 はいっ!はいっ! せんせっ、せーんーせー!!!・・・アノマロカリス

先生 「へっ? あ・・あの・・・あのま・・??」

次男 「ア・ノ・マ・ロ・カ・リ・ス

父兄の一人 「あの子はお宅のお子さんですか? すごいですねー」

奥さん 「は、はあ」

・・・・・・・・・・・・・・・

奥さん 「ってなったわけよ。その後の先生との面談の時も、”アノマロカリス”って何ですか?”って聞かれたから、しょうがないからカンブリア時代の・・って説明したわよ。 全く!誰に似たのよっ!!」

 

6.モケデン妻のつぶやき・・・02/08/17最近、わが長男が”ビックバン”だの”先カンブリア紀”だの、”デボン紀”だのと言い始めた。

台所で夕食の支度をしている傍らで、
「ビックバンがおきて宇宙が生まれたんだ。」
とか、
「初めての生物の誕生は今から何億年前だ。」
とか、熱く私に語る。

ナベの煮え具合を気にしながらも、一応耳を傾ける母。そういえば私も、小学生の頃、ロールパンだかロールケーキを食べていて、突然それがアンモナイトに見え、なにげに友達に、
「アンモナイトみたい。」
と言ったら、友達は目を丸くして、
「アンモナイトって何?」
と言われてしまったっけ。

すこーしおたくの私の血が息子にも確実に流れていることを知った瞬間だった。

だがまてよ・・・。
この子の父親は少しおたくどころか、完全なオタッキーだった。
この長男にも、少しおたくの母と、完全なオタッキー=mokeden父の血が流れている。

(以上、代打ちは電動士でした。)

 

5.よっつのお願い・・・02/05/11ホームページの更新などしようとパソコンの前に向かっていたら、奥さんからこんなメモを渡されました。「あんた、これをホームページに書いてよね。」と・・。

一番(妻より)

 ※四つのお願い聞いて、聞いてほしいの
 そうじゃないと私はポイッポイッをしちゃうわ

 ひとつ ラジコン しないで
 ふたつ パソコン 打たないで 
 みっつ 模型作りも やめてよね
 よっつ フィギュアは 絶対ダメよ!!

  ※繰り返し

二番(夫より)

 ※四つのお願い聞いて、聞いてほしいの
 そうじゃないと私は変に 変になりそう

 ひとつ ラジコン大会 行かせて
 ふたつ パソコン 打たせて 
 みっつ 模型は 命なの
 よっつ フィギュアは 一体ぐらいいいじゃん!!

  ※繰り返し

ホームページを始める前は、確かにここまで模型に時間を使っていませんでした。また、パソコンもホームページ用に買ったわけですから、家ではやっていなかった。

もともと私たちは会話の多い夫婦だと思いますが、模型やパソコンをやっている時間は奥さんも一人になります。じゃあ以前は・・と言うと、一緒にテレビを見たりして過ごしていたんだなと思うと、模型やHP作りに過ごす時間をどこまで割くか・・これはなかなか難しいバランスであります。
だから最近は奥さんが寝てからとか、早朝にちょこちょこっとやることも多い。

ちなみに「よっつ フィギュアは 絶対ダメよ!!」のところですが、奥さんは人形が大嫌いな人で、子供の頃からそういうものはほとんど持たなかったそうです。作り物と言え、魂が宿っているように感じて、ダメだとか。

「ひょっこりひょうたん島」あたりなら何とかなるものの、アンティックドールやサンダーバードは論外。一回必死の思いでサンダーバードを見たところ、5分で気分が悪くなったそうです。

結婚前、私のアパートに初めてやってきたとき、いくつかのフィギュアを見て「結婚やめよっかなー」と本気で思ったそうです。だからガレージキットのストックは10数体ありますが、これを作ることは一生ないでしょう。

でも下宿人のSHUN1/24さんのようなジオラマは、今後絶対やらせていただきます。これは譲らないと宣言しております。

 

4.久々に奥さんネタが書ける幸せ(奥さん検閲済み)・・・02/01/19先日、奥さんの友達が数人遊びに来て、さんざん ”だべって” 行きました。

私    「どんな話で盛り上がったの?」 

奥さん 「ま、だいたいダンナの話ね。 ”どうしてだんなって、脱いだものを脱ぎっぱなしで洗濯出すかな〜。私が毎日干すときに、靴下から服から みーーんな表に直して干すのが大変のよね。
ひっくり返ったままのトレーナーや靴下をそのまま洗濯機に入れるなんて信じられなーい。しかも子供達まで同じなのよ。!”
・・・とか。」

 私    「それって俺のことかよ。 そういうとき、他の奥さんはどう言うの?」 

奥さん 「○○さんなんかね、”あーら、私なんてダンナのなんかそのまま干してタンスに片付けるわよ。そしたら、さすがのダンナも着るとき気付くでしょ。”・・・だって。」

 私    「うひゃー。」 

奥さん  「・・・で、この前、試しに靴下一足 やってみた。」 

私   「何〜! どれどれ・・・・。そんなのないぞ。」 

奥さん 「・・・ってことは、そのまま履いてったのね。気づかずに・・。そこまでできれば、大したもんだわ。」 

私 「・・・・・・・・・・・・。」 

 

もう一個。

久々に一人でクリヤマさんに行ってきた。帰ってきた私に奥さんが一言。 

奥さん  「あら、意外と早かったのね。もっとゆっくりしてくると思ったのに。」 

私  「いやー、家族のことが気になってさ。早く帰ってきたのさ。」 

奥さん  「家族って、パソコン? ラジコン?」 

私  「それと ”ロリコン” だったりして。」 

奥さん 「えー!だったら ”リコーーン”。」

 

3.どうせ生活に役立たない知識・・・01/4/14

「ただいま〜。」
奥さん 「ねえねえ、テレビでやってたんだけどさ、初めて映画を発明した人は、フランスのリュミエール兄弟っていうんだけど、世界最初の映画って何だかしってる〜?」
「ああ、工場に人が出入りしているシーンだろ。他に駅に列車が到着するシーンとか。」
奥さん 「ちぇっ、知ってるの。そういうどうでもいいことはよく知っているのね。・・・ところで、ライト兄弟の飛行機の発明と、映画の発明ってどっちが先なんだろうね。」
「ライト兄弟の初飛行シーンが、フィルム(動画)で残っているよ。」
奥さん 「・・(2秒)・・。あ、そうか。」
「遅い!」
奥さん 「でもホントにライト兄弟が最初なの?他にもほら、なんて言ったっけ、えーと。」
「リリエンタールかい? 最後は落ちて死んだけど。」
奥さん 「そうそう、その人が最初じゃないの?」
「あれは今から言えばハンググライダーみたいなもので、エンジンはついていないんだよ。だから飛行機とは言えない。」
奥さん 「だけど初めて飛んだ人じゃない!」

別の日・・・・・

「ただいま〜。腹へった〜。」
奥さん 「ねえねえ、テレビでやっていたんだけど。郵便の〒のマークってどうしてこうなったか知ってる〜?」
「郵政省は昔”逓信省(ていしんしょう)”とか言ったから、その”テ”じゃないか?」
奥さん 「チェーーー! どうしてそんなどうでもいいこと知っているのよ! 生活に必要なことは何にも知らないくせに。」
「そこまで言う?」
奥さん 「この前だってさ、信号機は赤の直径が2センチ小さいとか言うし、それが生活に何の役に立つの?」
「あれはな、膨張色のことを考えるに格好のテーマだからだ。会社で製品デザインに関わるものとしては避けて通れない道。」
奥さん 「じゃあ聞くけど、次男のパンツはこのタンスの何番目の引き出し?」
「えっ・・そりゃ・・ここでしょ。(ズルっ)・・・あ。
奥さん 「ほーら、生活に必要なことは何にも知らない、く・せ・に。
「ううううっ。」

最初逓信省はアルファベットのTを使いたかったのですが、甲乙丙丁の丁と誤認する可能性があり、カタカナのテを変形してマーク化したそうです。ちなみに、”逓信”とは「順次伝えていくこと」で、逓信省は通信、情報を全て管轄していました。・・・はいはい、どうせ生活に役にたたない知識です。

 

2.トレーナー20枚分のプラモ・・・01/2/17

奥さん 「どう?このトレーナー。いくらだったと思う? し○○らで買ったんだけど。」
電動士 「またし○○らか。・・ってことは安いな。780円!」
奥さん 「ブッ、ブー。380円でした。」  
電動士 「ひゃー。 だけどな君、最近毎日し○○ら行ってるんじゃないの? ホントに必要なものなの? 行くたびに△△さんや□□さんに会うとか言うし、ほとんど社交場じゃないか。 無駄遣いしてんじゃないのー?」
奥さん 「あ、言ったなー。じゃあ私に無断で八千円のプラモ(※注1)をクリヤマさんに予約したのは、誰でしたっけね。そのお金があったら私なんか20回楽しめるのよ。」
電動士 「ううっ………。」

  別の日・・・

奥さん 「ねえ、最近冷蔵庫のモーターが”ごんごん”うるさいのよ。あなたが独身の時からの冷蔵庫なんていやよ。壊れる前に買ってよ。ドアが二枚じゃなくて四枚あるのを。」
電動士 「もったいない。まだちゃんと冷えるじゃないか。」
奥さん 「あ、言ったなー。何万も出してデジタルの操縦器(※注2)買ったけど、”説明書の厚さが5ミリもあって使い方がわからない”って言ってたのは、誰でしたっけねー。デジタル使うと速くなるの? 悔しかったら今までのアナログで優勝しなさいよ。 」
電動士 「うっ、うっ………。」

※注1・・・再販のタミヤ1/12ポルシェ910
※注2・・・KO EX−1「Mars」。 なお、「デジタル」と「アナログ」の理解について、固いこと言わないでね。

  ・・・2002年1月追記:昨年秋、攻撃に耐えかね、冷蔵庫を買い換えました。4ドアのものに。

 

1.凍えて死ねと言うの?・・・
01/1/27

奥さん 「なあに?また変なものを持ってきて。」
「これはな、エコワットと言って、ほら、こうやって差せばたちどころに電気代がわかるという、優れ物だ。何が一番電気を喰っているか調べようと思ってね。」

一週間後・・・・・・

「だいたいわかったぞ。炊飯は一回9円、洗濯は5円だ。冷蔵庫が一番かと思ったが、カーペットが66円(/日)もかかっている。なるべく目盛を下げて使おうぜ。」 
奥さん 「・・・あなた、週に何箱タバコ吸ってるの? 一箱いくらだっけ?」 
「うっ。に、250円。」
奥さん 「ほーーー。 私なんか、ジャスコの買い物ついでに菜菓亭でショー トケーキの一つも買って帰りたいわよ。それを とこらえているのよ。 あなた、まるで毎日毎日ショートケーキ食べてるみたいなもんじゃない。」
「うっ、うっ。」
奥さん

「それに比べたら電気代なんか何よ。 カーペットの温度を下げろって? 母と子に凍えて死ねと言うの?  ・・・健康にも悪いし、この際タバコやめたら?」 

「くそー、面白くないからタバコ吸ってくる。」・・※タバコは工作室だけと自分に律している。
奥さん 「一本で12円