1/12GT-Rの組み立て その4 しつこくボディー修正

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空気取り入れ口は、おおむねこんな風に仕上がりました。

1/12 GT-R、次なる 工作はドアガラスです。不思議なことに、このキットにはドアガラスのパーツは入っていません(オオタキも大体そうでしたが)。

何度も書いていますが、フジミのキットに今一つ「GT-Rらしさ」を感じない理由は、

・キャビン形状が角ばっていて、7代目ローレル(C34型系)みたい

・窓枠のモールが出っ張っていて、凸凹感がある

だと思ったので、これまではそこを中心に手直ししてきました。

そこまでやってもドアガラスがなければ全体の「ぬめっと感」は出ないのではないかと考えました。

 

ラウンドしたドアガラスの曲率にぴったり合うパーツをどう調達するか・・・・

色々考えましたが、ストックしていた1/10ラジコンクリアボディー(ポリカ製)のドアガラス部分が使えそうなので、これを合わせてみます。

丁寧に合わせていきます。
奇跡的にほぼぴったり。
パーツの厚さは1ミリ以下ですが、実車も1/12にすればそんなものです。
これで外観加工にも終わりが見えてきました。
ボディーにおおむねめどが立ったので、次はロールケージです。

キットの状態はこれ。笑っちゃうくらい適当です。

とは言っても、できてしまうとあんまり中は見えないので、このまま作る選択もあるんですが、写真のように ケージパイプとAピラーとの距離に我慢ができなかったので、全面的にやり直すことにしました。
素材にはこれを使います。キットのパイプの太さは4ミリでしたが、好みで3.5ミリを選択します。
パイプの芯に2ミリのアルミワイヤーを使います。
内径との隙間があるので、普通に曲げるとこうなってしまう。
そこで、曲げる部分にはマスキングテープを巻いて太くすれば・・・、
つぶれずに曲がるようになります。
現物合わせで順次組んでいきます。接着には主にシアノンを使用。
いろんな資料を見ながらやっていきますが、このあたりで手が止まった。

何枚かの写真を見ながら半分想像で作っていましたが、どうもセンタートンネルをまたいでいるパイプの辻褄が合わない。

そこでもう一回資料本の一つを確認してみたら・・・、
なんだ、こんな素晴らしいイラストがあるじゃないですか。

とは言っても、完成後に全く見えなくなる部分を全部再現しても意味がないと考え・・・、

こんな風に修正しました。
だいたいできました。
ちなみに前側はかなり妥協してます。キットの構造上、ちゃんとやると大手術になるので。
ダッシュボードをつけると、そのあたりはわからなくなりますし。
こうやってシャーシの状態で見るとそれなりの複雑さですが・・・、
ボディーをかぶせてしまえばこんなもの。

覗きこまないとよくわからないのはお約束です。

ちなみにパイプの先端の多くはこんな風にプラ棒で埋め、タッピングネジ穴を開けています。
こうやって自作することで、特にこのアングルから見た時に自然さが増したのが嬉しい。
とても面倒くさかったけど、やって良かった。

ロールケージの接合部にパテで溶接痕を表現してみました。

ちょっとオーバーかなと感じるので、この後また様子を見て調整します。

 

ロールケージはエンジンルーム内にも進出していますので、これを再現。

ボディーと同じ3.5ミリのパイプを使うつもりでしたが、当ててみると妙に太く感じたので、ここは3ミリのプラ棒で。

実物の太さはどうなっているのか、よくわからんのです。

少なくともここの工作がボディーに影響を与えることはなさそうです。
ということで、ボディーとシャーシの合体に影響する諸問題に目途が立ったので、再度ボディーに戻ります。

静岡の展示会まで一ヶ月、完成は端から望んではいませんが、ボディーくらいは何とか見せられる状態にしたい。

また連休中は田植えの手伝いや諸々であまり作業ができないのが常ですので、実質三週間と考えて何をやるかを決めていかないと・・・。

 

さて、ボディーの後ろを見ると、ウインカーがパーツとして表現されていないのが残念。フジミの1/24はちゃんとなっているのに、不思議です。

 

 

そこでジャンクのヘッドライト(おそらく1/10のラジコンボディーのもの)からこんな風に削り出して・・・、
こんな感じにします。

ボディーはもう何か所かいじらなくてはなりません。早く塗装に移りたい。

キットのボンネットピンはこんな感じで、これまた1/24と比べ、”劣るとも優らない”出来になっています。

流石にこれは使いたくない。

そこで完全自作に挑戦。1/12ですから気合入れて行きます。

まずは洋白板や洋白帯でここまで加工。

ちょっと横から。
その後、ハンダを盛ってここまで加工します。
ピンの部分はこんな感じ。
できました。

 

ピンを手前にスライドさせて穴に挿し・・・、
リングを倒せば止めた状態になります。

ほぼ実車と同じ構造。

リングの直径は5ミリほどです。

キットのものよりずっと良くなったと思うぞ。

 

あ、正しい方向はこっちです。

危ない危ない。

固定方法の確認です。

このように伸ばしランナーで行う予定。本当は0.5ミリの極小ネジを使いたかったのですが、ネジ頭がちょっと大きすぎて無理っぽいので。

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