BMW3.0CSLの制作 その6 エンジンルームなど

 前の工程へ   工作机INDEXへ 

(2025/03/27)

年明けにスタートしたカルダーBMW、途中足踏みもあったけど1/12にしてはハイペースで進み、残る作業はシャーシ裏とエンジンです。

まずシャーシ裏ですが、このキットの魅力の一つが配管。燃料系、あるいは冷却系のパイプが縦横に行き交う部分の工作はビッグスケール でないと味わえない楽しみです。

その配管は軟質プラでできています。

これでもいいのですが、パーティングラインが残りリアルさが今一つ。

全面的にやり直すことにします。

チューブの中には細いアルミパイプを入れています。

後ろの方、大体できました。

完成したらほとんど見ることはなくなると思いますが、やって良かったかな。

続いてエンジンルーム。

こちらは完成後も見ることがあるのでそれなりに頑張りたい。

キットで気になったところ、弄りたい部分は次の四カ所です。

@ 軟質プラの配管や電線をリアルにしたい

A エアファンネル部分が面白くないので何とかしたい

B 燃料供給系のパーツが省略されているので何とかしたい

C 全体に地味なので、塗装で少しでも色味をつけたい

@ 軟質プラの配管はこれ。これでも問題はないのですが、シャーシ裏と同様に全面的に作り直します。
ティンホイッスルではない。 プラグコードを通す管です。

A エアチャンバー (6本のファンネルの先にあるパーツ)ですが、どうにもかっこよくないし、そもそもカルダー仕様のマシンにはついていないようなので使わないことにします。

 

それに伴い、ファンネル(ラムパイプ)はタミヤのマトラから転用。

そうなると燃料噴射 のためのインジェクターを作る必要が出てきます。

B でもそれをやると今度はキットで省略されている燃料供給系のパーツも作らざるを得なくなる。ほとんど玉突き。

BMWはクーゲルフィッシャー製の燃料噴射ポンプを使っています。ただ完成してもファンネルの裏に隠れてほとんど見えないので、かなり適当に自作しました。

パーツができてきました。

(2025/04/02)

エンジンができました。

C 地味対策として各パーツは実際より明るめにし、色味も足して眠くならないようにしています。限界はありますが。

実際の色とまるで違う部分もありますが、生暖かい目で見てやってください。
完成したエンジンをエンジンルームに納めてみました。

1/12にしては何かスカスカしているのが今一つ気に入らない。

シャーシ裏の配管再現にかけるエネルギーをこっちにも分けてほしかった。

 

 

小さなタンク類はおゆまるで型を取ってUVレジンで複製しました。

各々左がキットのパーツ、右が複製品。半透明になってリアルさが増していると思います。

やり方はこちらを参考に
シャーシ裏もこれで完了です。
後ろの方は以前と変わりません。
前はエンジンが載ったので、配管もつなげました。

・・・無駄に精密。

ボディーをかぶせましたが、やっぱり地味。
外は派手派手なので、そのギャップがすごいです。
これがフェアレディーだと結構華やかに見えるんです。同じ直列6気筒なのに。

理由の一つにエンジンルームが暗いってことがあるでしょう。

でももともとBMWってエンジンルームを「見世物」と考えていないところがあるんじゃないかとも感じます。
ちゃんと動けばいいんだろと居直っているような。

細かいところを仕上げて完成です。

約50年ぶりにチャレンジしたオオタキのBMWカルダー仕様。当時作った現物は手放してしまいましたが、もし残っていたら今回作ることはなかったかもしれません。

久しぶりに組んでみて、このキットの素晴らしさを再認識することもできました。

仕上がりの方で若干不満足なところもありますが、完成後の存在感は圧倒的、満足度の高い工作となりました。

完成写真はこちらです。


BMW3.0CSLの制作 その5 内外装の仕上げ

 前の工程へ   工作机INDEXへ