フラットノーズ  その1  キットのチェック

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さて、今回は久しぶりにまともな市販車を作ります。面倒なデカールも最小限だし、サクサク行きたいですねぇ(って毎回言ってるけど)。

選んだキットはこれ。

右がタミヤの新しい「ポルシェ911ターボ ’88」
左は20年近く前の「ポルシェ911ターボ クーペ フラットノーズ」です。
(今後は「88ターボ」、「フラットノーズ」と呼称します)。

しかも各々二台!全部で4台の同時進行と来たもんだ・・。

「88ターボ」だけやってれば良いのに、何でまたわざわざ絶版の「フラットノーズ」を作るのか・・。
「88ターボ」は早い話「フラットノーズ」のバリエーションです。ボディーは新金型ですが、シャーシは全く共通。その全体構成は「フラットノーズ」同様、非常に部品点数が少ないものです。

 

ご存知のように、以前に比べプラモを作る人口が減っています。かつて楽しんでいた子供たちが大人になって再開する、いわゆる「出戻りモデラー」も見かけますが、最近はミニカーなどの出来が非常に良くなり、しかも安価に買えるとあって、完成品を手にしたいならわざわざ高い金出し、時間をかけ、塗料のニオイが臭いと家人に文句を言われながら苦労することはありません。

では何でプラモなんか作るのか。
それはプラモには「色などを決めて自分好みの完成品に仕立てる楽しみ」、「本物の構造に親しむ楽しみ」など、「模型」でしかかなえられない喜びがあるからでしょう。また私がさらに重要だと思うのは、「ちゃんと完成したキットは、ミニカーよりも本物っぽく魅力的なものになる。」ことです。

でも、そのためにはかなりの経験を積まなくてはなりません。私自身一台作る度に少しずつ上手になっているのを感じますし、いつかは自分でも納得できる作品をこの手で生み出したい思っています。私のHP、特にここの工作過程を見ている人の多くも同じような思いでいるのではないかと感じます。

では模型メーカーとしてやるべきことは何でしょう。それは少しでも作りやすく、塗り分けしやすいキット・・すなわち完成までにストレスのないキットを提供することではないかと思います。

タミヤは、品質に関しては間違いなく世界一と言えるでしょう。仮組みなんかしなくても、安心して作業を進められます。細かいところの表現力も素晴らしい・・。

だが、この「88ターボ」はいったい何なんだ・・。何でここまでボディーが一体になっているんだ。スポイラーの塗り分けをどうやったらきれいに行えるんだ。

このような部品点数の少ないキットは、初心者でもサクサクと完成できるようにすべきだと思うのですが、少なくとも塗装されることを前提に設計するなら、いくつかの部品は別パーツにした方がどんなにありがたいだろうかと思います。

俺たちは金型技術見たいためにプラモ買ってるんじゃない! 20年間何やってたんだョ。

と少々腹立たしい気持ちを、「フラットノーズ」を作ることで、昇華したいと思います。・・・俺もイヤミだね。

 

まずは仮組み。
フロントから。ウインカーもフォグも、ナンバープレートも、みんな一体になってます。

「88ターボ」へのイヤミで作るとしたら、このあたりは手を入れる必要があるので、パーツ請求になります。

エア抜けのスリットなども、もし今タミヤがこのキットを作るとしたら当然抜くと思います。

ワイパーも切り飛ばしましょう。

リアのワイパー、ウインドウ上縁のよれよれも修正点かな。
なんてことを考えながら作業します。

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