フォードA型 その1  フィギュアの制作

 次の工程へ   工作机INDEXへ   
コルベットC1がもうすぐ完成のこの時期ですが、平行してこんなものを作ります。

あっちで失敗したわけじゃなく、次のネタをやや前倒しで始めただけ。

車自体は普通に作りますが、フィギュアが多いので、それについてのアイディアが成功するかどうかを確認したらコルベットの仕上げに戻ろうと思います。

ネタはこれ(→)。詳しい説明はまた書きますが、1929年型(あるいは30年型)のシボレーです。

写真の撮影は昭和12年(1937年)ごろですが、当時GMは大阪に「日本ゼネラル・モータース(1927年〜41年)」という会社を作ってノックダウン生産していたとのことなので、このシボレーも日本国内向けに右ハンドルに変更されて生産されていたんでしょう。

キットはこれを取り寄せてもらいました。

あれ、シボレーじゃなくてフォードですね。

実はですね。私、最初は上の写真の車がフォードAだと勘違いしていたんです。理由は完全な思い込みです。

このページを公開後、当時の車に詳しい方からそのことを教えていただきましたが、その時すでに工作もかなり進んでいたことから、このまま進めることにしました。今回のテーマは「当時の雰囲気を再現すること」ですし・・・。

 

キットのボディーはオリジナルのようですが、ストリートロッド仕様なので、タイヤは思いっきり太いです。

とりあえずジャンクから細めのタイヤを探し出してみました。
ちょっとぶかぶかですが、それは工夫で何とかなります。

問題はこれでもオリジナルとはかけ離れていること。でも今回はフィギュアが興味の対象ですし、ボディーやタイヤにも若干汚しを入れるつもりなので、あまり気にしなくてもいいかな。

ページの一番上で紹介した写真、車の中には6人の姿が確認できます(その他車外に2名)。

社内にどう乗り込んでいるか色々考えたんですが、特に眼鏡かけて腕組んでいる人がどの位置にいるか良くわからない。

ハンドルを握っている人に思いっきり前に出てもらい、自分は前席のフロアに立っているのではないかとも考えられますが、じゃあそのように模型を作ったら・・・完成後に正面以外の角度から見たときに、すごく不自然でしょうねえ。

そんなこともあって、車内のフィギュアは4名、社外に2名の計6名を作ることにします。

オリジナルフィギュア、しかも6人をどうやって作りましょうか。

ありものの改造も良いんですが、より手軽に大量生産する方法はないかなと考え、今回は以下の手順でやることにしました。

1.ラリードライバーの一人をバラバラにします。

2.「おゆまる」で型を取ります。
3.顔はこの辺りから型を取ります。
4.パテで複製を作りますが・・・、
5.パテが完全に固まる前に取り出して、形を変えます。

(例えば右の写真の場合、一番右の複製はかなり顔が丸っこくなっているのがおわかりでしょう)

6.パテが固まったら、彫刻刀や紙やすりで顔の形を変えて行きます。

(ちなみに左の二人は同じ型から作ったものです)

パテはウエーブの軽量エポキシを使ったんですが、固まった後の切削性が良いので作業が楽でした。

7.ボディーパーツも型から取り出します。
8.各パーツをアルミワイヤーでつなぎ、ポーズを取らせます。

後はこのスキマをパテ埋めすれば何とかなるような・・・。

 

今日はここまでです。

フォードA型 その1  フィギュアの制作

 次の工程へ   工作机INDEXへ