走るイニシャルDの制作 その1 メカの構成

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(2024/04/12)

こちら、2020年1月に完成したムービングベルトです。

路面が動いて車もスイングし、あたかも二台がバトルしているように見えるからくり。

2020年1月と言えばちょうど新型コロナが流行りだした時期。その後しばらくは展示会も開かれず現物を披露する機会に恵まれなかったものの、2022年 頃からは各種イベントも徐々に復活してきましたね。

このムービングベルトも復活後の展示会には必ずと言っていいほど持っていきました。

理由は・・・ウケるから。特に子どもさん人気は絶大です。

とは言ってもさすがにマンネリになってきたので、次のネタを考えることにしました。

ムービングベルトは実際に車は走っていない。そう見えるように錯覚させているだけです。

今度作るものはちゃんと走らせたい。

とは言っても車本体にモーターなどを仕込むと工作が面倒になる。

色々考えた末、ダイドー缶コーヒーの景品だったこれを使って何かしてみようと思います。

車はプルバックゼンマイ式、タイヤにも工夫があってドリフトできる仕組みになっています。
頭文字Dはあまりも有名な漫画です。

私も連載当時はそれなりに追いかけていましたが、今回の制作にあたりあらためて「ヤンマガWeb」で全話再履修しました。結構なお金がかかったよ。

ちなみに今回の10台は主人公グループの愛車と連載初期に戦ったライバルたちの車ですね。

 

 

ただこうやって10台眺めると、なんか違和感がある。

須藤京一のエボIIIがいないですね。須藤はストーリーの流れからして重要な存在だと思うけど何故なんだろう。

この漫画は1995年に連載がスタートしています。今見ると出てくる車はほとんどが「旧車 」ですが、当時は大体現役。AE86ですら生産終了から8年ですから、まだその辺を普通に走っていた時代です。

そんな身近なハイパフォーマンスカーのバトルはある意味リアルであり、実車の人気向上にも少なからず寄与したはずです。
(その究極が後のトヨタ86復活)

ただしネガティブ要素もあります。

頭文字Dは公道で危険な運転をする漫画です。実際にそんなことをやったらパトカーが大挙して飛んでくるでしょう 。でも決してそうならないこの漫画は「大人のお約束」で成立している。

でも中には漫画を真似して実際に公道をかっ飛ばして迷惑をかける人もいます。

これらを踏まえると、頭文字Dは自動車メーカーにとって「持ちつ持たれつ」の関係、見方によっては「必要悪」なのかもしれません。

ご覧のようにこのノベルティ企画はトヨタ・マツダ・日産・ホンダ・スバルの承認のもとに進められています。だが三菱はない。

もしかしたら三菱は必要悪の「悪」の部分が容認できなかったのかな。知らんけど。

 

車はびっくりするくらいよく出来ていました。

シャーシは全部車に合わせた専用設計ですし、ホイールデザインも一個一個全部違う。手抜きがありません。

 

サイズですが、缶コーヒーのキャプに収める関係上、全長はどの車も50mmです。

実車の全長は皆違いますから、縮尺が変わってくる。

R32ですと1/91、ロードスターだと1/79になります。おおむねHOスケール(1/87)だと考えればいいですね。

 

 

さて、ここからが工作。

今回の目的のためにはタイヤがゴム質では上手くないので、こんな風に改造しています。

また二カ所にネオジム磁石を接着。

苦労して考えたからくりです。

タミヤのギアボックスやラダーチェーンを使ってこんなものを作りました。

チェーンはこんな風に加工。
213808.jpg何はともあれ動かしてみます。

私史上最高のおバカ度ではないかと・・・。

なお、音量注意です(以下の動画も)。

213713.jpgウケそうな気がする。

(「ギャアァア」はもうちょっと大きく、上に上がるようにしたかったけど、構造的に大手術になるのでこのままにします。あくまでもおまけ機能なので)

ウケ狙い要素はまだあります。

伝説メンバーから「これ、面白いよ」と紹介されていた”MaBeee”を使ってスピードをコントロールします。

アプリをダウンロードすると、スマホがコントローラーになるんですね。
213614.jpg

こんな風になりました。10台全部置いて行進することもできますが、モーターに負荷がかかって辛そうな音が出るので理想は2〜3台かな。

何れにせよまだ調整は必要ですが、基本的な部分はこれで行きます。

なかなか面白いものができそうです。

 


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