フィアット500 その4  シトロエン2CVの制作

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次元や五右衛門のフィギュア狙いでキットをコツコツ集め始めたら、こんなのも手に入ってしまいました。

どうせならシトロエン2CVを絡めて、もう一組完成させてしまいましょう。

キットを確認します。

 

まずはボンネット、グンゼの2CVはこっちが「標準」なんですが・・・、
アニメに出てくるのは初期型なので、レジンのパーツが入っています。
また初期型はリアのクオーターピラーにウインドウがないので、「ここを埋めよ」との指示になっています。

この他にも前側のドアの開閉方向によるノブ取り付け位置の変更、トランクカバーが初期型ではキャンバスになっていることによる加工など、いくつかの指示があります。

全く新しいキットを起こす余裕はないが、追加パーツの取り付けや加工指示によって何とか初期型に持って行こうとする努力は大したものです。

でも、シートには手が回らなかったみたい。残念。

 

では2CVを使ってどのシーンを作るか。もう1回ストーリーをおさらいしてみます。

 

○パンク修理中のフィアット500の脇をクラリスの2CVが通り過ぎ・・・、

○その後を伯爵の手下が乗ったハンバー・スーパー・スナイプが追いかけ・・・、

○屋根の上に座っていたルパンがボンネットを足で蹴って閉め・・・、
○追撃開始。
○諸々のカーチェイスがあって・・・、
○手下の車を片付けて2CVに近づくとクラリスが気絶しているので・・・、
○乗り移るが・・・、
○コントロールの効かない2CVは道路脇に止めてあった作業車にぶつかって大破、がけからまっさかさま。

 

○間一髪ぶーらぶら。

って流れでした。

どのシーンも面白いんですけど、目的と労力のバランスを考えながら脳内考察して行きます。

●今回(と言うか去年から今年にかけて)の課題は「フィギュアを絡めたカーモデルを作れるようになりたい」であ〜る。

 

●エネルギーの大半はフィギュアに注ぎ、車の方は適当にやりたい。
このキットにはエンジンもついているので、落下寸前の状態も再現できそうだが、キットの出来は今ひとつだし、改造も簡単でな〜い。

●2CVのキットの屋根は抜けていない。本来なら幌を開く改造をしなければならないが、そうすると中が丸見えになってしま〜う。内装の仕上げはすごく大変。

●そもそもフィギュアが中心だとすれば、クラリスが気絶してうつむいている後半のシーンは作る意味がな〜い。

 
・・・と色々考え、シーンはまさにこの箱絵の通りとします。

ただフィアット500のボンネットは開けません。時間軸をちょっとずらし、ルパンが足でボンネットを蹴って閉めた瞬間を再現ってことにしましょう。

つまりここですね。
2箱絵の2CVを作るとなると、ちょっとサスペンションだけはいじらなくては。

CVはフロントが「リーディングアーム」、リアが「フルトレーリングアーム」ですから、このように軸を打ってやり・・・、

位置をずらします。
四輪が設置するように調整すれば、 こうなっちゃいます、すごく簡単です。

このサスペンション形式はキャンバー角が変わらないことから、ロールしたときにタイヤの設置面積が減ってグリップが低下するんですよね。

乗り心地は良い方式なのですが、基本的に乱暴な運転には向かない車なんだと思います。

クラリスは逃げる時にもっと別の車を選んだ方が良かったんじゃないかなあ・・・。
そもそも「2CV」は「2馬力」って意味だしね(最終的には30馬力ほどになったらしいが)。

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