タミヤ 1/12 マトラMS11 の制作 その1 下ごしらえ

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2019年、最初に手掛けるのはタミヤのマトラMS11。

発売は1969年12月ですから、何と!50年前のキットになります。

(とは言っても右のキットは再販もの)

当時の広告を見てみましょう。

(広告の中で ”1972年のホンダRA273から” とあるのは、 ”1966年から” の間違いですね)

マトラは5番目。ちなみに6番のローラまでがモーターライズでした。

私が今このようにカーモデルを作っているのも、高校生の時にホンダF-1を作ってその精密さにびっくりし、3番のポルシェカレラ10で1971年 (昭和46年)のモデルカーコンテストに入選したからです。

ただマトラとローラ、そしてフェラーリ312Bは作ったことがありません。

その意味でマトラはいつかはと思っていました。

ただしどうせ作るならモータライズでやらなくては面白くない。でもなかなか入手できなくて先延ばししていました。

だが何と!「伝説」メンバーのFさんからこれをいただいてしまいました。

ご存知の方もいると思いますが、「伝説のカーモデルコンテスト同窓会連盟」は1971年から75年まで5回に渡って行われたモデルカーコンテストに参加したメンバー中心に構成され、私も発起人の一人です。

このマトラを完成させ、5月の静岡の展示会会場で走らせるのが今回の制作の目的です。

ただこのマトラに限らず、1/12の足回りは「遊び」が大きいので、 普通に作ると走る様子はお世辞にもかっこ良くはなりません。

そこでまずは足回りの強化を行います。

例えばこの部分は真鍮パイプで精度を出します。
ガタはほぼなくなります。
リアシャフトはボールベアリングで支えます。
シャフトは大幅に加工しなくてはなりませんが、何とかします。
ダンパースプリングもキットではふにゃふにゃしてしまいます。
こういう構造だからしょうがないんですけど。
ちょいと加工します。
今度は肝心のエンジン部分を見てみます。

再販キットではモーターライズ機構は取り払われ、金型も修正されています。

例えばこの二本のピンのようなものは、もともと電気を通すコネクタ金具だった部分。

本来の形に戻します。
このキットは完成後もエンジンを取り外して飾れるようになっています。そのために モーターライズ時代からエンジンとボディーはコネクタ接続になっていたんですね。
配線します。

この段階でやってしまった理由、それは・・・、

ボディーの外側と内側を接着するからです。

そうしないと継ぎ目がきれいに仕上げられないと思ったからです。

ただしそうしてしまうと、後からフロントサスアームを取り付けるのが困難になってしまう。

そこでネオジム磁石のお世話になります。

こうしておけば、ボディー完成後にサスアームを簡単に取り付けられ、ガタも出ないはずです。
このように、走行を前提に色々足回りをいじっていますが、その他はほとんどディテールアップするつもりはありません。

ただしどうしても我慢できないところは修正します。

例えばカウリングを止めるネジが見えるのは嫌なので、ピンや磁石を使うことにしたり・・・、

パーツの合わせ目は修正します。
細かいことはあんまり考えず、どんどん進めて行きますよ〜。

タミヤ 1/12 マトラMS11 の制作 その1 下ごしらえ

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