痛車 その2  細々した下準備

 次の工程へ   前の工程へ   工作机INDEXへ 
ダッシュボードや内装ですが、こちらは通常の出来・・・いやむしろ水準以下の再現レベルです。

表面の彫刻もダルダルで、少し彫り込みなど入れないと納得できませんでした。

それに比べて、シャーシは気合が入っています。
実車のサスペンション構造も良くわかりますし、彫刻もかなりきれい。
なかなかの再限度だと思いました。

ただ、先ほども書いたように、内装の表現に何の感動もないので、ここがいくら凄くても釈然としません。

今回は痛車ってことで、普段あまり模型をやらない人も作るんだろうと思いながら作業してますが、もしその人たちのために本気でキットを起こすのでしたら、

○内装にこそもっと手をかけ、例えばオーディオ類は別パーツにしてオプションが選べるようにするとか、ナビが取り付けられたりヘッドレストモニターがはめ込まれるようにするとか・・・。
(もちろんクッションや抱き枕はお約束)

○凝った内装を完成後に眺めたい人のためには、運転席と助手席のガラスは別パーツにしてガラスを下げた状態も再現できるようにするとか・・・。

した方がよほど効果的だと思います。逆にシャーシ回りはここまでやらなくても良いと思いますよ。どうしても華奢になったり、タイヤの位置が出にくくなりますから。

まあ、今回のシリーズはあくまでも「キワモノ」なんでしょうから、そこまで投資するリスクは負えないんでしょうけど。

クリアパーツを切り刻んでいますが、これはここにもデカールが貼られることを考えての下準備。

後々の位置合わせの自由度が高まるからです。

ちなみに、クリアーパーツにデカールを貼った場合、これまでの経験から、乾燥後も結構はがれやすいって印象を持っていました。

そこでジャンクパーツを利用して、対策を考えてみます。

 

まず片側にクリアーを塗ります。

 

また、普通に貼ってみたものとマークセッターを使った場合の密着性の差も確認したいので、このようにします。
カッターでキズをつけます。

あらら、このデカール、かなり古いものを使ったので、すでにひどい状態になってしまいました。意味あるのかな・・・。

マスキングテープを貼って、一気に剥がすと・・・、
こうなった・・・。

実験としてはあまり上手く行かなかったものの、

・あらかじめクリアーを塗っていた方が密着性は良い(@とA、あるいはBとC)。

・マークセッターを使った方が密着性は良い(@とB、あるいはAとC)。

ことは確認できました。

・・・で本番はどうするかですが、今回のデカールの「マークセッター耐性」を確認後、丈夫ならセッターを使い、弱ければ使わない判断をします。

少なくともクリアー塗装はするつもりです。

痛車 その1  キットのチェック

 次の工程へ   前の工程へ   工作机INDEXへ