大滝「たかちゃんマン」2台の制作 その3 ボディー・内装の仕上げ

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ソアラの塗料はめでたく剥がれましたが、では今度は何色にするか・・・。

ボディーがデフォルメされていますから、前回はそれに合わせて「ちょい派手」方向を目指した。でも気に入らなかったんです。おそらく結果が「予定調和」だったため、かえって面白味がなくなったからではないか・・・と解釈しました。

そこで今度は「比較的リアルなツートン」方向に舵を切ろうと思います。形はおもちゃなのに塗装はリアル・・・この組み合わせの方が違和感を強調できるのではないかと思うんですね。
 

色々考えた末、上半分は白 、下半分は薄いメタリックと決めました。

さてここで問題なのは、薄いメタリックの場合、クリアーを吹く前と吹いた後で佇まいが変わることが多いこと。

例えば右の写真、右がクリアーを吹いた方です。

吹く前は良い感じに光っていたんですが、クリアーを吹くことで粒子が立ち、ツブツブが目立つとともにやや暗めにシフトしたのではないかと考えられます。

こちらは粒子の細かいメタリックにクリアーグリーンを混ぜたものです。

ツブツブは目立ちませんが、やはり暗め・・・と言うか濃い目にシフトします。

これなどは最も質が悪い例。

シルバーにクリアーブラウンを混ぜて塗り、その後クリアーを吹くとブラウンが浮き上がってきて全く別の色になります。

自分で調色したメタリックは、このようにあまり上手く行かないことが多いです。

そこで今回はクレオスの「シャンパンゴールドマイカ(※)」を使うことにしました。

※ 絶版です。念のため。

 

これですとクリアーを吹いても(右)、極端に感じが変わらない。

本番がどうなるか、楽しみです。

さて、どうなるかな・・・。
同時進行で内装をやります。

メーターはモールドを活かして塗装で。

順番は

・ラッカーでホワイトを塗る
・黒や茶色はエナメルの筆塗り
・メーターの文字や目盛りの部分は綿棒にエナメル薄め液をしみ込ませて拭き取り

 

その他は面倒なことを考えず、淡々と作業しました。
ソアラ、内装できました。
こっちはスカイライン。
続いて窓ガラスパーツの塗装です。
境界部分はメタルシールを、エッジは真鍮パイプで作った「ポンチ」でメタルシールを打ち抜いたもので丸みを出しています。
出来の悪いところはフリーハンドで修正する場合もありますが、おおむねきれいに仕上がりました。
ここまでの状況です。
バンパーは黒を塗った後、メッキ調塗料を吹いています。

メッキ感はそこそこ出ていますが、やや黒っぽい感じが残念。

塗料を落としてもう一回グレーを塗ってからやり直すことにします。

ちなみに右は完成後の写真。

ライティングが全然違うものの、フロントバンパーの感じの違いはお判りいただけるかと・・・。

ソアラはこんな感じ。

残る作業は

・研ぎ出し
・窓枠のメタルシール貼り
・小物

程度となりました。

右は研ぎ出し後にメタルシールを貼っているところ。
本当は大きく切ってべたーっと貼りたいところですが、勿体ないし継ぎ目はそんなに目立たないですし。

 

メタルシールをカットして、エナメルで溝部分に薄いグレーを入れます。

また内側はやはりエナメルの艶消し黒を筆塗り。

エナメルをふき取るとこうなります。
これまでも何回か書いているかと思いますが、メタルシールは金属感が出るものの(金属だから)、光りすぎてバランスを崩す場合も多い。

窓枠はあくまでもアクセントですから、目立ちすぎないのが好きです。

ソアラ、ほぼ完成しました。
ナンバープレートですが、デカールが完全に黄ばんでいたのでこんな感じになってます。

特に気にしていません。

スカイラインも同様に作業。
こちらもほぼ完成です。

何十年か前、子供たちが気軽に作って遊んでいたデフォルメキット、それをほぼ素組ながら、丁寧に作ってみました。

2018年度中に片づけられなかったのはちょっと不本意かなー。

 

完成写真はこちらです

(ちなみに右の写真ですが、リアスポイラーが浮いていたり、墨入れが拭き取られていないところなどがあります。これらは本撮影前に修正しました)

 

大滝「たかちゃんマン」2台の制作 その3 ボディー・内装の仕上げ

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