ルナちゃん世界デビューか? の巻

 
2001.04.04

夕方、玄関のチャイムがなる。
『あ、お隣さんから回覧板かな?』
なんて思いながらワープロとにらめっこしていたが、いつものように戸の開く気配がない。不思議に思いつつ玄関に向かうと、外には大と小の影1つ。もしやと思い戸を開けると、
「こんばんわ〜」
メグさん、ルナちやんを伴い来訪。
「あれ、今日は仕事じやないの?」
はてな状態で迎えた私に、
「今日は用事があって、休暇、取りました」

「ちょうどよかった。例のキリ番の件で、メグさんに聞きたいことがあるんだ」
メグさん了解の上で、早速、玄関で愛犬ルナちやんに関するプロフィール取材開始。メグさんの話を間きつつメモを取り、日記の内容を説明していったのだが、そのうち、ひょんなことから
「ルナの写真、載せてくれませんか?」
メグさんより、ぴっくりする提案が。

「え?大丈夫」
「犬丈夫です。もしよかったら、写真、提供します。確か、スキャナー、ありましたよね」
「うん、ある。それで写真も取り込んでる。いや〜、私のサイト、字ばっかりだから、『何か、写真があればいいなあ』と思っていたけど……。ルナちやん、いいかもしれないね」
「じや、今度、写真、持ってきますよ」
「でも、その旨、メールでお兄ちやんのところに送ってみたらどうだろ」
「そうですね。ルナ〜、君の顔がインターネットで世界中に流れるぞう」

メグさん、嬉しかったのか、横にいたルナちやんに報告。

私は、11日に兄のホームページ見学の件を報告。その際、兄にキリ番のこと書いてもいいとわれたので、
「ハンドルネーム、[メグさん]で書くことにするって言ったら、お兄ちやんも別に反対しなかったんで、日記では[メグさん]にするね」
改めてメグさんに確認を取る。メグさん、
「わーい、ハンドルネームもらっちやった!」
喜んでくれる。

2001.04.09

夕方、メグさん、ルナちやんとともに来訪。いつもより遅い時間だな…と思いつつ迎えると、
「これから熱くなると、今までの時間で散歩するとルナがバテるもんで……。なにせ体が黒いから」

メグさん、庭(家庭菜園化しています)でルナちやんを散歩させつつ、
「そうそう、お兄さんからルナの写真の件でメールの返事が来ました」
前回、玄関で話した件の報告をしてくれる。
「えっ、来たんだ?」
「はい、来ました。でも、その内容が、
『体の模様が戦車そっくり。犬なのに模型が作れる。月夜の晩は遠吠えする。etc なことがあればぜひぜひ!』
なんて、ユーモアを交えたものでして……」

残念ながら、ルナちやんは戦車柄じやない。全体は黒いボディーなのに、なぜか首の回りはネックレスをかけたような白い毛だ。
犬なのに模型が作れる?・・・んなムチャな。けど、散歩すると沢山の友達が作れるほどの人気者だよ。

「断られたんだ・・・」

「そうですね。ま、ルナは、しばらくは活字で登場するということで」

確かに、兄の基準からすれば、許せるものじやなかったかもしれん。
『活字で勝負しろ!』
メグさん経由で届いた愛のムチでござんすね。

2001.04.15

PM2:30過ぎ、兄よりTELあり。花見にでも出かけているのかと思ったら、昨日と今日、義姉の実家の手伝いで、種米のすじ撒き(もみ撒き)に行っていたんだそうな。
父から受話器を受け取ると、兄、
「ああ、いたな」
いつもと変わらぬ調子であいさつの後、
「原稿の件だけど、半分、アップした。中に個人的な日記みたいのがあったから、それははずした」
電話で正式な報告を受ける。
「ああ、それはメグさんの家で見せてもらったからわかった。私なりに勉強になったから」
納得ずくで答えると、兄、事情がわかっていたらしく、
「そういえば、メグさんからも時々メールが届いてるな」
明るい調子で話してくれる。

「いや、実はね、今日の午前中、会ったんだ。キリ番のことや、メグさんの家でのホームページ見学のことを書いたもんで、間違いがないか、一通り原稿に目を通してもらってね。お兄ちやんが載せるどうかは別にして、一応、載せても大丈夫なようにチェックしてもらったから。
あと、ルナちやんの写真を載せる件、
断ったんでしょ?

「ああ、それはオレなりのボリシーがあるから。
時々あるんだ。模型のホームページでも、家族の日常のこととか、愛犬のことを載せたりとか……。そういう本来の目的からはずれるというのは、俺としては好みじゃないから。
オレのホームページは、模型のこと、戦争に関すること、を中心にするけれど、それ以外にこんなに模型にこだわっている俺がどういうものの考え方をするか、それを『こだわり道場』で表現しようと思っているから」

なるほど、これで納得。改めて、兄のホームベージに対するこだわりの深さがよくわかりましたゼ。
「あのさ、メグさんに 『お兄さんのメールが面白かったから、妹さんの日記に載せたら面白いと思うけど』っていわれたけど、どうかな?」

「ああ、
『体の模様が戦車そっくり』
とか、
『犬なのに模型が作れる』
とかいったあれだな。
あ、それは構わないよ。
『犬の写真を載せようと思ったけど、断られた』
ということを通して、俺のホームページに関する考え方がわかるし、横目日記に載せるにはその方が面白いから。遠慮せずに書けよ」

「でも、ルナちやんのことは、メグさんがルナちやんを連れて家に来るから、そのことについては書くよ」
「ああ、それはいいよ」

という訳で、ルナちやんの写真掲載騒動、これにて一件落着。