タミヤニュースに出ちゃった話・・・(以下の記事は2001年に書いたものです)


2001年7月に発行された「タミヤニュースVol.387」の「模型ファンをたずねて」のコーナーに登場させていただきました。

ほとんどのモデラーにとっては願っても叶わないことで、本当にありがたいことであります。

ここでは取材当日(4月下旬)の裏話などをちょっと・・(タミヤのYさん承認済み)。

 

●インタビューしたY担当者さんについて 

Yさんはタミヤ社内で取り扱い説明書の解説、広告作成などとタミヤニュースの編集を兼務しています(編集委員は数名いるそうです)。 Yさんの専門分野は飛行機、戦車で、取材の時も1/48月光や1/16タイガー、あるいは1/32ゼロ戦のお話を聞かせていただきました。 

●Y担当者さんが「模型電動士」を知った理由 

1月7日の朝、自宅で日経新聞を見て気付いたそうです(あるきっかけで日経新聞者の取材を受け、それが記事になっていた)。会社に行ったら、社員にも何人か見た人がいて、早速このサイトを覗きに行ったとのこと。古いプラモの話を書く人はいるが、子供の頃からのプラモとの関わりを成長と共にリアルタイムで紹介しているところが新鮮だったそうです。 
また、「1960年代によく写真を撮っていたな。」と思ったとのこと。逆光で撮ったり工夫もしているところが興味深かったそうです。
なお、社内で聞いたら、著作権のことで前に連絡が来た人だと知ったそうです。 

●モデル製作課課員について・・・(個人的に興味があったので、Yさんに突っ込んでみました)

作ることを専門に数人でやっているそうです。タミヤの他の社員は入社以前から模型を作っていなかった人もいますが、この課員はそうではないとのこと(当たり前か)。もちろんキット通りに作ることが仕事ですが、色調など 個人個人の感覚の違いもあり、設計者の要求を正確に伝えるのは難しいが、何とかそれに100%応えようと頑張っているそうです。・・・(んー、仕事として羨ましくもあり、大変そうでもあり・・)。

私のある作品の製作時間が45時間と聞いての感想は「それは短いと思う」でした。カタログ用の模型はかなり時間をかけて作っていることが伺えました。

さて、1967年1月創刊のタミヤニュースは、子供の頃から読んでいました。今回私が載ったのは 387号ですが、古いものでは手元に13号〜30号があったりします。何年も定期購読していたのですが、引っ越しの際に捨てたりして、途中の号はほとんどないのが今となっては残念。 その後は買ったり買わなかったりでここまで来ています。

今回「田宮模型歴史研究室」の「助手」さんらの力もあって「タミヤニュースの世界」が刊行されました。私のように41年も模型をやっている者にとっては、懐かしさがいっぱいの本です。今の私はクルマが中心になってしまったが、こういう本は戦車や飛行機、船などが「おいでおいで」をしているように見え、精神衛生上、よろしくないのです。

さて、タミヤニュース登場後にこのサイトへのアクセスは急増したのか・・? ですが、 登場前までの日々のアクセスはおおむね90ちょいだったのが、登場後には二週間くらい、平均105くらいになっています。約2割のアップです。だが残念ながら思ったほどではなかった・・。

おそらく模型をやっている人で、インターネットなどで積極的に個人のサイトを回っている人は、「田宮模型歴史研究室」や「プラモデルの王国」、あるいは「Warachan’sモデル工房」などにぶら下がっている私のサイトのことはすでに知っているのだと考えます。

また掲示板での書き込みを見ていると、全国のプラモ名人と言えど「タミヤニュース」を定期購読している人は希のようです。多くは模型屋に行ってのついでに手に入れているようです。
だが最近は街の模型店も縮小、廃業が目立ち、「タミヤニュース」も手に入りにくくなっているかもしれません。アクセスが意外に伸びないのはそんな影響もあるのかも・・・。

「タミヤニュース」の編集スタイルについては、いくつか思うところもあるのですが、少なくとも創刊からとぎれることなく続いていることは偉大です。私も勤務する会社の社内報の編集長であるからわかるのですが、毎月「どんな記事を書こうか」と考えることは会社自体を客観的に見直すことにも繋がるでしょう。その意味でも「タミヤニュース」発行はタミヤにとってとても大事な仕事だと思います。