いすゞワスプ その 3 フィギュアの制作

 次の工程へ   前の工程へ    工作机INDEXへ   
 
ボディーの下地はおおむねできたし、このまま完成してもいいかなと思いましたが、

「トラックだしやっぱり何か積まないと面白くないよね」

と、こんなことを始めます。

こちらのフィギュアは、フジミの「メカニック ・フィギュア」をベースにポーズを変え、自作したヘッドを組み込んだもの。
ちなみにこのヘッドは、前に作った関屋自動車学校の教習車に乗っていたうちの一人(助手席に座っている緑の服を着た人)の複製。

おゆまるで型を取っていましたから、超簡単です。

若干いじって昭和40年前後っぽくします。
あとね、こんなこともしています。

金属の棒の周りにパテを盛り付けてリューターに固定。

回しながら粗目の紙やすりや棒やすりで形を作ります。
このパーツも同じように作ります。

もう何を作るのかお判りですね。

古い電気釜です。

正確に言えば、東芝の1967年製電気釜、RC-6LHです。

東芝の電気釜と言えば1955年に発売されたRC-6Kが有名ですが(有名か?)、このRC-6LHはグッドデザイン賞にも選定されてるし、私が子供の頃、家で使っていたのを覚えているんです。

 

今回のワスプは昭和40年代前半の車。

だから小物もその時代のものがいいなと思ったんですね。

「どうでもいいから早く車やフィギュアを完成させろよ」

という声も聞こえそうですが、こういう小物作りって結構好きだったりします。

二つ目の小物は勉強机です。

これも昭和40年代ってことで、それほど古めかしくはないけど、今の学習机ではないという微妙な落としどころを狙います。

模型屋で角材を買ってきて、切って、削って、貼ってとコツコツと作ります。

組立後はクリアーオレンジ、クリアーイエロー、そしてスモークを適当に混ぜて色づけします。

 

 

角材を使ってこんなものも作ります。茶箱です。

今は製造元で袋詰めしたものをスーパーで買うのが一般的でしょうが、この頃はこんな箱に入れてお店に送り、店では量り売りするのが普通でした。

箱の材料は普通は杉でしょうか。お茶に匂いが移りにくいことが大事ですね。また内側にはトタンの板が貼られ、湿気からお茶を守ります。

中身を出した後は用済みになりますから、お茶屋さんからこの箱をもらい、お菓子入れなどに活用する家は多かった。

次の小物は「柳行李」です。

今はホームセンターなどで衣装ケースを買い、押し入れの中に入れるのが一般的ですが、当時はこれですね。

どうやって作ろうかと考えましたが、このように爪楊枝の先にくぼみをつけて・・・、

こんな風にします。
家電製品で外せないものがありますね。テレビです。

テレビのキモはブラウン管の表現。ヒートプレスでこのように作り・・・、

プラ板の箱組みに仕込みます。

ちなみに昭和40年代前半は白黒テレビからカラーテレビへの過渡期の時代。当時の標準的なテレビは白黒だと数万円、カラーだと15〜20万円あたりだったと思います。

今よりずっと給料が安い時代ですから、そうおいそれとは買えませんでした。

それが今では19インチのDVD付が2万円くらいですからねぇ。

足は爪楊枝です。

引っ越しの時は足は外すと思うけど、とりあえず作ってみました。

 

小物はもう少し続きますが、長くなったのでページを変えます。

いすゞワスプ その 3 フィギュアの制作

 次の工程へ    前の工程へ   工作机INDEXへ