いすゞワスプ その 4 小物の制作

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家電製品その3は洗濯機です。

色々調べてみると、昭和40年代は微妙な時代で、家電製品にしても、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の、いわゆる「三種の神器」はすでに持っていて、それぞれ二台目、三台目を手に入れている頃じゃないかと思います。テレビも徐々にカラーに変わってきています。

洗濯機については「ローラー脱水機付き洗濯機」より「二層式洗濯機」の方が主流になっていて、「全自動式」もすでに発売されていました。

いすゞワスプは昭和38年から46年まで販売されていますから、当時の洗濯機は「ローラー脱水式」と「二層式」のどちらでもOKになるでしょう。

でも作るとなれば模型的には「ローラー脱水機付き洗濯機」の方が懐かしさは増すでしょう。 家電製品は買ってから数年は使うし。

 

洗濯機を作る上で一番のポイントは排水ホースの表現でしょう。蜜巻きスプリングを使えばそれらしいものは簡単にできますが、それは私の作りたいイメージとは異なります。

そこで色々な方法にトライし、最終的にパテを伸ばして棒状にしたものに、細く伸ばしたランナーを巻きつける方法に落ち着きました。

最初はピッチがバラバラですが、リズムよく巻いていくと・・・、
指先がなじんできて、このように巻けます。

端っこを固定した後、プライマーやサフを吹いて固めます。

このようになりました。

あー、これなら掃除機も作れるなと思ったけど、それはやりませんよー。

洗濯機のパーツをもう一個作ります。
何を作っているか、お判りですね?

中年のおっさんには懐かしい、脱水ローラーハンドルです。

 

普段はこうやってたたまれていますけど・・・、
脱水後の洗濯物を絞る時はハンドルを起こしてスリーブをヒンジのところに動かし、手でローラーを回すわけです。

それまでは洗濯物を全て手で絞っていましたから、ずいぶん楽になった。 とは言っても二層式の回転脱水に比べれば、水の切れ具合は十分じゃなかったけど。

でも子供の頃、このローラーを回して洗濯物を絞るのは面白かったです。

以上、かなり面倒して「ローラー脱水式」洗濯機を作りましたが、その理由は・・・、昔話をしたかっただけなんですね。

 

 

洗濯機の最後のパーツは洗濯籠(かご)です。

これも最初は作る気なんかなかったんですが、もうこうなったら「毒食えば皿まで」状態ですね。

ご覧のように「コの字」形に曲げた真鍮線を半田付けして作っていきます。

非常に細かい作業なので、正直言って結構つらいです。

半田ごては普通のしか持っていないので、こういう作業をする時は温度コントロール付の小さなものが欲しいなあと思います。

何とかできました。
塗装して、ほぼ完成。
テレビはちょっと裏面もそれっぽくしようとしています。
電源コードまで作ればさらにリアルなんでしょうけど、そこまではやりません。
ほぼ完成。あとは取っ手くらいでしょうか。
テレビの足は、少し余裕をもって作ってますので、後で微妙にカットするかもしれません。

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