マルイのイオタの制作 その1 タイヤの選択と仮組み

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3台同時進行でやっていたGT-Rは、すでに塗装やエンジン(タミヤ)の工作も終わり、あとは研ぎ出して仕上げるだけの段階。

だったら さっさと完成に持って行けば良いのですが、モチベーションが だだ下がりしてしまって作業のペースががくんと落ちてしまった。
制作の目的がフジミとタミヤの形の違いを確認することだったので、それが終わった後に完成まで持って行くプロセスが「おまけ」みたいな気持ちになっていて辛いんです。

もちろん投げ出すことはしませんが、このままではいかんということで、ちょっと寄り道することにします。

 

じゃあどうしようかなと思い、選んだのがこれ。以前フリマで仲間から手に入れたものです。

前々回のオオタキのパルサーEXA、あるいは1/12の柳田240Zのように、どうも私は昔の懐かしいキットを作ると元気が出る体質らしいので、そうします。

ちなみに東京マルイのスーパーカーは、1970年代に各社から様々なキットが出た中でも抜きん出た存在で、当時私も何台か作りました。

思い出すだけでもカウンタック(2回)、BMW3.5CSL、フェラーリ512BB、パンテーラ。
他にもマクラーレンM23(F-1)・・・まだあったかもしれない。

それらはみんなどこかに行っちゃいましたが、たまたま手元に512BBの写真がありました。

大学の研究室の自分の机の上で撮ったものです。

ちなみに下に写っている図面は研究に使っていた「昌運カズヌーブ旋盤」。

実はタイレルF-1の前輪も、この旋盤でこっそり削り出していました。

箱は黄色いですが、中身はしっかりしています。
ただしタイヤが・・・。

マルイのカーモデルを作ったことのある人はご存じでしょうが、マルイのタイヤは時間が経つと中からオイルみたいなのが染み出してきて、ホイールを溶かすんです。

当時作ったキットも、完成してしばらくしたらそうなった記憶があります。

このタイヤも触るとべたべたします。

仕方ないからジャンクから使えそうなタイヤを探してみます。
このフジミのタイヤは使えそう。
幅も悪くないです。

 

問題なのは内径が違うこと。

手持ちのホイールの中には使えそうなものがありませんでした。

と言うことで、フジミのホイールからリムだけ使わせてもらうことにします。
こんな感じでやりながら・・・、
こういう風にすると・・・、
フジミのタイヤをマルイのホイールにはめられます。

(実際にはもう少し加工しますが)

でもなあ、マルイのタイヤはピレリの刻印もしっかり入っているし、できれば使いたいんですよね。
タイヤをシンナーに浸けておくと「べたべた」はとりあえずきれいになります。

ただし何か月かすると、また中からオイルが滲みだしてきてホイールを溶かさない保証はない。

だとすれば完成させて撮影した後にタイヤを取り外しておき、展示会の時だけはめて出すって方法も考えられます。

それもありかもしれません。

ボディーに移ります。

流石に昔のキットですから表面はきれいとは言えない。でも設計自体はとてもよくできていると感じました。

怖いのはシャーシとの固定。最後はボディーとシャーシを接着するんですが、 ドアやカウルのフィッティングを行うには完成時と同じ状態で仮組みされていないと心配なので、この段階でねじを使って止めるようにします。

 

こんな風にします。
裏から1.4ミリの皿ねじで止めます。
ボディー側はこう。そんなに目立たないと思います。
とりあえずここまでの段階で全体を見てみます。
ちょっと前がずんぐりした印象ですが、まだよくわからない。
エンジンルームは、モーターと電池が入る関係上かなり無理がありますが、このキットはこれでいいんです。
 
シャーシにボディーがはまるようになったので、ここからは各部のチェックと調整になります。

まずはここのエアインテークですが・・・、

本来ならボディー側にあった方が良い部分がバルクヘッド側にモールドされています。
そこでこの部分は切り取って・・・、
ボディー側にくっつけることにします。

ちなみにハセガワのイオタは最初からそのようなパーツ構成になっています。

同時並行で、シャーシ側の調整も行います。

写真を見てもわかるように、ボディーとバルクヘッドの隙間が左右で違う。

サイドステップとボディーの隙間も大きく違っています。

その理由は色々考えられますが、ボディーを修正しようとすると大手術になるので、主にバルクヘッドをいじって辻褄を合わせることにします。

要するにバルクヘッドを右にずらしたわけです。
あとはスキマ調整。
黒いボディーなので、うまく仕上がっているかどうか良くわからない所もありますね。

ある程度進めたらサフを吹かなくては。

こちらはドアです(←見ればわかる)。
開けると一部が中に潜り込むんですが、ここがキチキチだと、完成後に開閉させると塗装がはがれる恐れがありますので、時間をかけてあちこち調整します。
また、開けた時にドアが下がり気味にならないよう、ヒンジの調整も行います。
こういう作業、とても時間がかかるんですが、嫌いじゃないです。

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