4.外で撮ってみよう

 
机の上で撮影していて、なかなか良い写真が撮れないな・・・、でもまだライティングのコツもわからないなと困っているなら、思い切って外に出てみま しょう。

外は光にムラもないですし、基本的に良い写真が撮りやすいと言っておきます。 普通実車は外にあるわけですから。

ただし、気をつけなくてはならないのが、背景とアングルです。

この写真は誰がどう見てもダメな写真です。背景の家のスケール感が車と合わないこと、そして背景がぼけていることが理由です。

 

背景を入れないようにするには斜め上からの撮影になってしまいます が、普段実車をこの目線で見るケースは稀なので、こういう写真ばかりでは困ってしまいます。
それを防ぐには 背景を使える場所を選ぶことが大切です。

そしてカメラも被写界深度を深く取れるものが欲しいところですが、安いデジカメでもあまり被写体に近づかないことで、背景をあまりボケさせないようにすることができます。

上のレガシィや下のビートルを撮った場所は、家から歩いて10分位のところにある総合公園。模型を実車目線で撮れるスポットが見つかり易い場所なんです。

で、カメラをほとんど地面すれすれに置いて覗きます。

上の写真はうす曇りの時にシャッターを押しましたが、下の写真など、ちょうど日が差している時にわざと太陽光を反射させました。

このように、適当な撮影スポットを見つけるのは大事ですが、大抵の場合 外にはよそ様の目がありますので、匍匐前進して撮影するのはとても恥ずかしい。

では・・・ということで、こんな方法もご紹介します。下の2枚の写真ですが、まあ自分で言うのも何ですが地面は自然だし、背景もうまく模型にとけ込んでいると思いませんか? もちろんちらっと写っている白い車は実車です。

 

 

そのやり方はこうです。

●庭にテーブルに段ボールを置きます。

●園芸用のスコップで、庭から苔の着いた土を削り取って持ってきます。

●ちょっと水をかけながら、ぺたぺたと土手を作ります。

●その辺から1〜2mm程度の小石を集め、土手の際や地面になる部分にパラパラ置きます。

●テーブルの角度を調整し、遠景となじむ角度を探します(重要)。

この撮影、構想に3日かかったものの、ジオラマ作成は何と15分!(本当)。でも横アングルで実車風の撮影ができるので、その効果は大きいですよ。