6.プロの撮影技術に学ぶ-1

ここではプロによる模型写真撮影のテクニックを紹介して行きます。撮影をお願いした「カメラ小僧」さんは、何度か私の掲示板にも来てくれたことがある方。実際のお仕事では 過去に実車のカタログ写真(ここで言うと皆さんがびっくりするような、あこがれの車種)なども手がけていらっしゃいます。

今はスタジオを構えて、アシスタントも使っていらっしゃいますが、かけ出しの頃は、仕事が終わってから自室で、プラモを使って遅くまでライティングの勉強もしたというほどの、クルマ・模型好きです。

まず、1カット目は斜めからの写真です。私の要望は次のようなものでした。

○全体のフォルム、そしてクルマのボリュームがよくわかる、斜めからの写真をお願いします。

○カタログ写真のように、ボディーのつやを表現して下さい。

○ヘッドライトやフォグランプは目立つようにしてください。

それを聞き、まず「カメラ小僧」さんはグレーのデコラ板を用意しました。

「シルバーグレーのボディーと同系色のものにすると、写り込んだときによけいな色がつきません。」

次に上にアートレーサー(トレーシングペーパー)をセットします。

「これを上下させるだけでもずいぶん違います。」

真上にライトを一つセットし、基本的な写りを見ます。これがメイン光源となります。

「色々やり方はありますが、上からの光源を中心にすることが多いです。」

アートレーサーの半分(後ろ側)に黒ケント紙を置いて、カメラ目線で覗きながら、アシスタントにケント紙の移動を指示していきます。

「これを屋根などに半分写り込ませて、ボディーのつやを見せます。」

 

Aのライトは、メイン光源です。
Bはヘッドライトなどを際だたせるもの。
そしてCは被写体の色を出すためのものです。

もちろん光源はAを一番強くしています。実際には露光計を使って3つの光源のバランスを何回も調整します。ここに相当の時間をかけました。

なお、デコラ板の後方は緩くラウンドさせるように持ち上げ、背景にグラデーションを出しています。

被写体の右側には黒い布をたらし、ドアへの写り込みを作りだし、絵に締まりを出します。

セッティング終了。

撮影の前にホコリを念入りに除去します。「カメラ小僧」さんは私のサイトだけでなく、色々な模型サイトの作品なども見ているんですが、

「ホコリが写っていて、残念に思うものが多いです。」

というわけで、完成したのが上の写真です。

次は側面に行ってみましょう。