7.プロの撮影技術に学ぶ-2

2カット目は側面からです。私の要望は次のようなものでした。

○ポルシェのスマートさを出すよう側面から。また1カット目とバランスをとるため、真横よりやや後方から写してください。

○ドアの中央付近に、アクセントのためのハイライトを入れてください。

上からの光源は基本ですが、次に下から上向きに照らすライトがセットされました。これはドアに入れるハイライト用です。

次にボディーの前後にレフ板をセットしました。これは上からの光を反射させ、ボディーの前後に光が回るようにするものです。

「ご自分でやるときは、アルミホイルで十分ですよ。」

このように、レフ板が固定されました。

斜めカット同様、黒ケント紙を使っていることがおわかりですね?
完成写真を見ると、フロントウインドウからルーフにかけて、これが写り込んでいることがわかるでしょう。

Aは主光源。
Bは色出し用のライト。
Cは水平線のためだけのライトです。

そして、念入りにホコリを除去します。

ちなみに「カメラ小僧」さんのカメラはもちろん業務用のデジカメ。もとの画像は、印刷にも十分使えるもので、ワンカット15MBほどだそうです。

その写真はどんどん拡大しても細かいところまできっちり写っているすばらしいものでしたが、私はこれをホームページでしか使いませんので、200〜300KB程度に落として納品となりました。ここではそれをさらに軽くして使っています。

お忙しい中、無理を言って撮影していただきましたので、ワンカットにかけた時間は各々1時間ほどでした。実際のクルマのカタログ用の撮影では、ワンカットに二日ほどかけて、各部を作り込んでいくとのことです。

「写り込みやライティングにもっと時間をいただけば、さらに良い写真になります。」

とのとでした。

 

さて、プロのテクニック、いかがでしたか? 

もちろん素人がこの方法をまねたとしても同様の写真は撮れないと思います。言葉では伝えられないノウハウはたくさんあり、それが「プロ」と言うものでしょう。

でも撮影に立ち会うことで良い写真を撮る基本を学ばせていただきました。 それを次から自分でも実践していきます。