ついにポルシェがメグさんの元へ 編

 

2002.02.09

PM1:00過ぎ、メグさん、1人で来訪。

「ポルシェ、完成しました。お兄さん、3連休中にポルシェを持って来たいような感じでした」
最近のやり取りについて報告。
おお、ポルシェ、完成したのか。ホームページで紹介していた実物が、ついにメグさんの所へやって来るのね。
ん?と、いうことは、ルナちゃんにとっても初対面の相手になる訳で……。
そういえば、ガチャポンの時は興味津々。
1/12の時は、あまりの迫力にビビッて逃げた。
で、今度は1/24。お手頃サイズの真っ赤なポルシェである。
もしかしたらルナちゃん、対面した途端、大コーフン。
ル 、 ル ナ ち ゃ ん !
あ ん た は 犬 だ 。 牛 じ ゃ な い ! !
なんてコメントを、後日、横目日記に書くことになるかしら……。

ふと、そんなことを思った妹。
「ルナちゃん、今度、お兄ちゃんが持って来るポルシェ、どんな反応をするかな?」
さりげなくたずねると、メグさん、
「匂いは嗅ぐでしょうけど、食べ物じゃないとわかったら、すぐに興味を失うと思いますよ」
飼い主ならではの立場で冷静にコメント。
「今日は何も言ってこないから、来ないと思う。もし、残りの連休中にお兄ちゃんが来たらルナちゃん連れておいでよ」
妹の言葉にメグさんも賛成。
「午後、ルナの散歩がてら覗いてみようかな」
兄との再会を楽しみにしているようだった。

2002.02.10

仕事を終えて間もなくのPM1:35過ぎ、仕事場近くの公衆電話からTEL。応対に出た父より、兄が2時過ぎ、一人で来ることを聞く。
PM2:30過ぎ、帰宅。居間に入ると、兄、コタツの上に横目日記の原稿を広げたまま、父と母と一緒にお茶飲み中。妹の顔を見るなり、
「メグさんのポルシェ、持って来たよ」
淡々とした声で、居間の隅、飾り棚の一角に置かれてあるプラモの箱を指さす。

支度をといた後、早速見物。とはいうものの、ポルシェ見たさに気が急いたか、プラモの箱、思うように開かず。やむなく兄に頼んで開けてもらったところ、いきなり鮮やかな赤色ボディが目の前に飛び込んでくる。
おお、これがウワサのポルシェさま!
それにしても、つややかで丁寧な作り。まるで新品同様、一度も乗ってないみたい……。なんて思いながら底の方を覗くと、エンジン部分が他の部品と違い、
『何度も乗ってます』
と、言いたげなうす汚れた感じで仕上がっていたので、
「おお、汚しの美学だ!」
あいも変わらぬこだわりぶりにびっくりしてつぶやくと、横にいた兄、大爆笑。


「キレイに作ってあるだろ?」
兄、妹の反応に満足したらしく、模型に近づいて説明を始めようとするが、
「どんな出来だ? 見せてくれ」
コタツで様子を見ていた父のリクエストに答えるべく移動。父の席に近いところに置いた後、兄の解説付きで観賞開始。

まず、全体のフォルムを鑑賞。つやの良さに感心している父に、兄、
「ツヤを出すため磨くんだ」
ちょっぴり誇らしげな声で解説。その後、車体カバーを外し、中の様子も見せてくれる。
その中で、スピーカーの網目模様が気になった妹、どうやって作ったのか兄に質問。すると、


「これはシールを貼るんだ。でも、それと判らないように回りになじませてようにしているけどね」
すごいだろう、といいたげな声で解説してくれる。
ほほう、今度は [馴染みの美学]ですかい?

それにしても、1台の模型を作るには色々な技術があるのねえ。
なんて感心して見ていると、横で聞いていた父、
「手をかけ過ぎてカミさんに迷惑かけていないのか?」
予想外のツッコミ。それを聞いた母と妹、思わず大爆笑。兄も、父のそのものズバリの言い方に
『参ったな……』
と、いいたげに苦笑い。

その後、お茶を飲みつつ、最近のホームページ状況について、説明。

その中で覚えているのは

・naga君、中学生。富山在住。自分で模型のホームページを開いて いる。なかなか礼儀正しく、模型の作りもとても中学生とは思えない出来。
「おまけに弟のMasa君も、小学生ながらホームページを公開している。兄弟してすごいんだよ」
兄がびっくりするぐらいのレベルを持つ中学生が、自分でホームペー ジを作り、インターネット場で発表している人が増えてきたらしい。 

・ホームページの訪問者、年が明けてから毎日200人に増えている。 これはパソコンが普及していることもあるかも(と、いうよりも、皆 さん、冬のボーナスで買ったんだろうな、きっと)。
「あとさ、工作机で作ったポルシェが改造もせず、正規の作り方で進めていただろ?これが初心者の人にとっては参考になったらしいんだ。
1つの工程でも、慣れて来ると、その人その人の作り方や改造の仕方があるからね」

2002.02.11

午後、近所の人から急ぎのワープロ文書を頼まれたので、居間にて2代目相手に試作品制作。父と一緒に渡された原稿の読み合わせと校正をしていたPM3:30頃、玄関のチャイムが鳴る。もしやと思いつつ居間から玄関を覗くと、メグさん、ルナちゃんとともに来訪。
妹、作業を一時中断。早速、昨日、兄から渡された物を持ち、
「おまたせぇ〜」
の言葉とともに玄関へ。メグさん、箱を見た途端、
「来たんですねえ……」
感激の面持ち。

でもメグさん、模型の外箱が黄色いポルシェだったので、
「え、黄色ですか?」
少々いぶかしげな表情。
しかし箱を開けた途端、
「 わ あ 、 赤 だ !
念願の赤いポルシェとご対面。
「 わ あ 〜 、 す ご い す ご い ! ! 」
メグさん、模型の出来の良さに大感激。そんなメグさんに
「お兄ちゃんから聞いたんだけど、カバーを外すことも出来るんだって」
妹、模型の底を見せつつ説明すると、メグさん、
「へえ〜」
感激状態が覚めやらぬまま、しばし鑑賞。が、間もなく、ふと我に返り、
「そういえば、ホームページで見ていたのに。なに言ってんだろ」
おかしそうにつぶやいた。

その後、妹、下駄箱の上を興味深げに見つめていたルナちゃんにポルシェの模型を見せる。ルナちゃん、
「始めは匂いを嗅ぐでしょうけど、食べ物でないとわかるとすぐに興味を失いますよ」
一昨日訪問した際、どんな反応を見せるか予想したメグさんの言葉どおりの反応。それよりも後から見せたSHUN1/24さんのプレゼントである毛皮のアクセサリーの感触が良かったのか
「このフワフワ、気持ちいい〜」
うっとりとした表情で、しばらく鼻先をうずめるありさま(あらぁ〜)。
しかし、アクセサリーの感触を十分楽しむと、また、目線はポルシェの方に釘付け。そこで、そばに近づけると、ルナちゃん、
「も、もう十分です」
といいたげにやや後ずさりをする。


「このまま持って帰ると、(回りの目もあるので)ちょっとまずいですよね」
ごもっとも、とも言えるメグさんの言葉に賛同した妹。プラモを入れる取っ手付きの袋を探し出し、梱包。その後、横目日記の原稿を渡したことをメグさんに報告。

それから間もなく、メグさん、帰宅。帰りがけ、
「このポルシェ、
“あぶり出しにしたら黄色に変わる
なんてことはないですよね。
それよりも先にボディーが焦げますね」
ユーモアモード全開のコメントを告げていったのであった。

2002.02.15

『さて、今日はまず銀行に行って、それから買い物。雪が降らない今のうちに行ってこよう……』
なんてことを考えながら、支度をするべく『タコツボ部屋』に入ろうとしていた矢先のAM9:45過ぎ、TELが鳴る。
『はて、今頃誰だろ? これから来る畳屋さんかな?』
いぶかしげに受話器を取ると、な、なんと、声の主はメグさん。

・・・中略・・・

AM10:10過ぎ、今年初めてメグさんの家を訪問。玄関で留守電の件をわびた後、キッチンへ。脱衣所で第2チャイム&喜びの舞いをしているルナちゃんの気配を聞きつつ、早速パソコンへ。さあ、今年初めてのホームページ見学、スタート! とはいうものの、2カ月もパソコンを触らなかった妹、老人力パワー全開で接続の仕方、すっかり忘れてしまった。そこでメグさんに兄のホームページを出してもらうはめに。

まずは兄のホームページへ。
トップページを開けた途端、いきなり真っ赤なポルシェの模型が飛び込んで来る(レイアウトも変わってた)。

その後、こだわり道場へ。画面右上、ジャンル別に別れたラインナップの登場にびっくりしつつもしっかり確認(それにしても、奥さんネタが独立しているとは……^_^;;)。
「お兄さん、こだわり道場はお笑い路線で通していますけど、この前の工作室がお笑いだったし、同時多発テロの影響もあってか、しばらくシリアス路線で書いてました。どうやらそれでバランスをとっていたようですね。
でも、今回の工作室(ポルシェ編)は普通、ということもあってか、こだわり道場、また、お笑い傾向に戻っています。相変わらず面白いですね」
メグさんより、妹が見ていなかった間の状況を受けた後、まずは最新版の中より、メグさんお勧め、
『祝.「加賀完成」』
を見学。前半は少々おまみさんと少々マニアックなやり取りがあったので、門外漢の妹、半分わからず。

しかし後半、
「おお、あれが連合艦隊旗艦”尾張の御曹司”ですか!」
「艦長!”上杉家の嫡男”沈みます!」
に差しかかった途端、大爆笑。
『な、なんか、[ゴーマニズム宣言スペシャル・戦争論]に出てきそうなギャグだな』
読んだ後メグさんにもその旨伝えたところ、メグさん、妹の感想が予定外のものだったらしく、こちらの予想を覆す大爆笑(そ、そんなに面白かったんやろか)。

それからさかのぼり、
『久々に奥さんネタが書ける幸せ』
ジャンルの1つに昇格している奥さんネタコーナーの最新版を見学。

奥さん「家族って、パソコン? ラジコン?」
兄 「それと”ロリコン”だったりして」
奥さん「えー!それなら”リコーン!”。」
タイトルに納得する内容を堪能。なおこの部分、その日の夕食時に両親に報告したところ、2人とも吹きだしておりました。

その後、
「何か見たいもの、ありますか?」
メグさんの好意に甘え、Mizさんとさかもっちゃんが開催しているスモールカーガレージを見学することに。
まず、Mizさんのホームページに飛び、札幌雪祭りの様子が写っているトップページを見学。
それからさかもっちゃんのホームページへ。スモールカーガレージの案内をしているおきらくんの姿を確認の後、空きガレージの様子を見てから(確か、隅の方に犬小屋付きのガレージもあったような……。気のせいかしら?)、満員御礼となった一次分のガレージの中より、

・nagaさん
(ほ、本当に、中学生?すごいぢゃ、ないか。
撮影テクニックともどもさらに磨きがかかれば、もっと良くなる。将来が楽しみだなあ……)

・SHUN1/24さん
(おお〜、ため息が出るほど美しい。
「ドアを開けて中の様子を見せるということは、それだけこだわって 丁寧に作っている、ということなんでしょうか?」
とは、メグさんの弁)

の車を見学。

それからTACさんのホームページへ。
「今回はこれがお勧めです。
あのあとTACさん本人から弁解のメールがとどきましたけど」
という、
『タマにはHな話をしよう』
を見学(あ、TACさんの悲鳴が……)。

以上を持って、見学終了。このとき、
「ポルシェ、家の人に見せた?」
さりげなくたずねると、メグさん、
「はい、見せました。でも、
『部屋の中でホコリをかぶるんじゃないの』
って、言われまして。
でも、ちゃーんとホコリよけしてありますよ」
ニコニコ顔で答えてくれる。


2002.02.20

本を返しに公民館内にある図書館の分室へ行くと、メグさん、先に来訪。借りる本を物色中。
「今日、仕事休みなの?」
いつもはいない時間にいるので不思議に思い、声を掛けると、
「実は今の仕事、今日で辞めることになったんです」
予想もしない答えが。メグさん、新たなる人生の目標に向かうべく、準備を始めることになったそうな。
その後、貸し出し処理を追えたメグさんより、
「これからウチに来ませんか?」
お誘いを受ける。もちろん快諾。
PM2:30前、帰宅。両親に事情を話した後、メグさんの家を訪問。台所にいたルナちゃんの第2チャイムを聞きつつ、2階にあるメグさんの部屋へ。

・ポルシェはどこだ?

「ポルシェ、どこに置いてあるの?」
妹の問いに、メグさん、
「ここです」
机の左横にあるタンスの上にハンカチがかかっていた物体を指し示してから、ハンカチを取って見せてくれる。
「最初は窓際に飾ろうと思ったんですが、お兄さんからメールで
『それは良くない』
と言うことを聞いたんで、ここにしたんです」
「ああ、そうか。日に当てると塗料が劣化する恐れがあるからね」

・兄のホームページについて

その1
「お兄さん、ホームページの容量がいっぱいになりつつあるらしくて、無駄な所を削っています。リンク集のバナーも削って字だけになりました。そのほうが情報量が入るみたいですね。
お兄さんが契約しているOCNは10メガなんだそうです。だからもう一つ別口で契約しなければだめかもしれない、みたいな感じですかね」
あ、そんな事情があったとは。
それなのに妹ったら、横目日記をたっぷりと……(^^;)。
メグさんの話を聞きつつ、冷や汗をかいた妹でありました。

その2
[初めての方へ]
というコーナーが出来ましたんで、妹さんの所もクリックして覗いてみたら
『ホームページを開いてから起きるドタバタを、私の妹が横目で眺めて書いている日記です。長いのでお暇な時にどうぞ』
って書いてありました」
ほおお、いつの間にかそんなコーナーが。
それにしても『長いのでお暇な時にどうぞ』とは。ま、判らないでもないけど(−_−)。

その3
「naga君、すごいですねえ〜」
メグさんの言葉がきっかけになり、話題はnaga君へ。
メグさん、
「naga君、礼儀正しいし、とても丁寧でしっかりした文章を書くんで、最初は20代で、私と同じぐらいの人かなあ、と思っていたんです。
富山なんで、
『近いなあ』
なんて思いながら見てたんですけど、でも、だんだん回りの状況から[結構若い]と言うことが判りまして。
そこでホームページを見に行ったとき、年齢のところクリックしたら、現在13歳ということを知りまして。それを知ったとき、私、
引っ繰り返りましたよ。とても中学生とは思えない出来です。
しかもnaga君、富山のとある村に住んでいるようで」
ホームページを覗いて得た情報を妹に伝授。

う〜む、naga君、中学生にして20代の風格かい? それは凄い(と、そのときは思った。が、後日、精神年齢を計るホームページを利用して検査したところ、精神年齢36歳だったとか。ワオ!)。

「いやあ、それにしても天才はいるんだねえ。このまま、続けて行ってほしなあ……」
「そうですね」
「そういえば、お兄ちゃんが後10年早く結婚していれば、naga君ぐらいの子供がいてもおかしくないんだ。お兄ちゃんの友達でも、中学、高校の子供がいるって話だから」
「はあ、なるほど……」
「もしかしたら、お兄ちゃん、何か、自分の子供のように見守っている部分、あるかもね。他の人も、きっと、見守りながら応援しているんじゃないかな」

と、話の区切りが付いたところで、時刻は午後4時。