マセラティ3500GT その1 下ごしらえ

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5月の静岡の展示会まで一か月半。

前作の二台のディーノでちょっとエネルギーを使いすぎてしまいましたし、残り期間で一台仕立てるには面倒な工作は無理なので、

・在庫の消化
・あんまり完成作例のないキット
・素組でもそこそこ見栄えのするキット
・自動車の歴史の中で、一つの物語を持つ車

などを考え、今回はマセラティ3500GTを作ることにしました。
 

キットは、2年ほど前にフリマで買ったもので した。

こちらのページにも書いていますが、 各々はもともとモノグラムのキットながらバンダイとハセガワがパッケージして発売していたものですから、 アメプラの中では比較的作りやすいものがチョイスされていると思ったんですね。

で、サンダーバードの方はどうだったかと言うと、まあ結構作りやすかったし、完成時の佇まいもなかなか。

古いアメプラって地雷物件も多いんですが、エンジンが入っていたり、ボディー形状の捉え方にセンスが感じられて、結構魅力的なんです。

マセラティ3500GTも期待して作り始めます。

 

このキットはエンジンフードだけでなく、ドアやトランクも開閉します。

ドアはいわゆる「外ヒンジ(ミニカー式ヒンジ)」ですけど、基本は素組みですから、前のトランザムのような面倒はしません。

 

アメプラは何を置いても仮組みが大事と考え、まずシャーシや足回りからスタートしましたら、予想に反してこれがものすごく適当な設計 、そのままでは四輪がちゃんと接地する保証もないことから・・・、
このようにいったんサスを可動式にして、全てが決まってから接着することにしました。

 

いきなり当てが外れてがっくりです。

それにしても「本国」の人たちはこういうところをどうやって解決しているんだろう・・・。

もう一つわからないのが、シャーシ先端の弓なりになった部分。
左右の長さが違うんですよね。

ボディーに当てるとこうなる。

こういう時は
「自分が何か勘違いしているんだろうか」
と思ったり、

「いやいやアメプラだし」
と納得したりの繰り返しですが、

自分を信じて修正することにします。
こんな感じです。
もう一つ気になったのがホイールでした。

ワイヤーホイールがこんな風にモールドされていますが、抜けていないのがちょっと残念。

そこで前に「関屋自動車学校の教習車」を作った時 、結局使わなかったホイールを活用することにします。
キット付属のホイールは別のものに替えていましたので、丸々余っていたんです。
スポークの本数は少ないけど、印象重視です。
タイヤは、 タミヤのビートルのものがキットのものに近いサイズだったんですが、何か力強さがないなあと思って、これまたジャンクの中からハセガワのトヨタ2000GTのものを使うことにしました。

ただしちょっと大きかったので、カットして瞬間接着剤でくっつけます。

左が縮めた方です。
ホイールの方ですが、メッキを剥がしたら結構なバリがあったので極力修正して・・・、
こんな感じ。

大人しくキットのまま作ってれば簡単なんだけど、気になるところをそのままにして完成させた場合、それがあんまり大事なものにならないのが今までの経験、だからここは譲れません。

ここまでやって全体の佇まいを確認します。

何か妙にかっこいいと感じるのは私だけ?

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